1月11日に横浜F・マリノスからイングランド2部チャンピオンシップのカーディフ・シティに完全移籍したDF角田涼太朗について、同リーグのコベントリー・シティでプレーするMF坂元達裕が反応した。角田は坂元にとって、前橋育英高校時代の後輩にあたる。
坂元は角田のプレーを日頃からチェックしていたと明かし「(角田とは)話したこともありますし、左利きのセンターバックでめちゃくちゃいい選手。貴重だと思いますし、彼はテクニックもあるのでイングランドで(活躍)できる実力はあると思います。すごく楽しみですね、一緒にプレーできるといいですね」とレフティの後輩を称賛した。
今冬の移籍市場では、柏レイソルのFW細谷真大が同リーグのサウサンプトンに移籍する噂が報じられたほか、昨夏も日本代表MFで現在フォルトナ・デュッセルドルフ(ドイツ2部)に所属する田中碧がリーズ・ユナイテッドへ移籍間近と報じられるなど、英2部における日本人選手への注目度は高まっている。
坂元は日本人選手が英2部でプレーすることについて「めちゃくちゃいいことだと思います。僕自身このリーグでやっていて、スピード感や激しさのあるリーグだと感じているので、ここで試合できるというのは若い選手にとって成長できる場だと思います。来れるチャンスがあるなら絶対来た方がいい」とチャンピオンシップ所属クラブに移籍することへの肯定的な見方を示した。
カーディフは、2004/5年シーズンに元日本代表のMF稲本潤一(現・南葛SC)が初の日本人選手としてプレーしたこともあり日本のサッカーファンにも知られているが、角田の加入はそれ以来約20年ぶりとなる。チームは2018/19年シーズンを最後にプレミアリーグ(英1部)から遠ざかっており、現在は2部リーグで14位に位置していることから来季1部昇格の望みは少ない。それでも坂元は角田がカーディフを選んだことについて「良いんじゃないですか、全然。僕はチャンピオンシップでチャレンジできるならどこでも来た方が良いと思っているんで、個人的には。めちゃくちゃいい選択だと思います」と太鼓判を押した。
角田は今季が終了する6月まで、カーディフからベルギー1部のKVコルトレイクに期限付き移籍しており、同時期に名古屋グランパスから期限付きで加入したDF藤井陽也とともにディフェンスラインを形成するなど、すでに即戦力として活躍している。カーディフに戻ると思われる来シーズン、イングランドリーグへ挑戦し坂元やその他日本人選手と対戦する姿が楽しみだ。