日本代表MF三笘薫(ブライトン)は、今月31日開催のAFCアジアカップ決勝トーナメント1回戦バーレーン戦で途中出場し、ドリブル突破からFW浅野拓磨(VfLボーフム)に決定機を演出した。そんな三笘の凄さについて、川崎フロンターレでチームメイトだった元ブラジル代表FWレアンドロ・ダミアンが語っている。
三笘はコンディション不良により、アジアカップ開幕後も欠場が続いていたが、バーレーン戦で復帰。FW中村敬斗(スタッド・ランス)に替わって68分からプレーすると、84分に自陣左サイドからドリブルで相手選手を次々と抜き去り、ペナルティエリア手前まで駆け上がる。そしてゴール前に走り込んでいた浅野にパスを供給したが、浅野はファーストタッチで足元に収められることができず、相手GKにボールをキャッチされた。
かつて川崎で迎えたプロ1年目の2020シーズンに13ゴール12アシストをマークするなど、J1優勝に大きく貢献した三笘。当時チームメイトのダミアンは先月下旬、米メディア『ESPN』のインタビューで「三笘は本当に特別だったし、彼と一緒にプレーするのはとても簡単だった。なぜなら僕はゴールを決めるために、適切なポジションをとるだけでよかったからね」と、日本代表のドリブラーを称えている。
そんなダミアンは2019年から5シーズンにわたり川崎でプレー。2021シーズンには23ゴールでJ1得点王に輝くなど、J1連覇の原動力となっていた。しかし2022シーズン以降はコンディション不良もあり、出場機会が減少。2023シーズンはリーグ戦12試合の出場で3ゴール1アシストと結果を残せず、天皇杯優勝翌日に川崎退団が正式決定していた。
同選手は三笘を評価するとともに、川崎で過ごした5年間を回顧。「川崎は多くの選手とコーチが長い間在籍していたので、みんなとても仲が良かったんだ。優勝を逃したのは1シーズンだけで、他のシーズンはすべてタイトルを勝ち取った。チームに助けられたよ」と感謝の思いを述べると、「(川崎退団は)家族とともに下した冷静な決断だった。本当に長い間お世話になったよ。スタッフにはとても気に入ってもらえたし、今は次のステップに進むために、トレーニングに励んでいるよ」と語っている。