作品を通じて世界をもっと面白くする秋田横手発の職人チーム「KRAFT DORF」は、山桜の樹皮を用いた秋田の伝統工芸「樺細工」を使用した新作「革×樺バッグ」シリーズより、レザーブリーフケースとショルダーバッグを、応援購⼊サービス「Makuake(マクアケ)」にて、2月28日(水)18:00まで先行販売中だ。
秋田の伝統工芸「樺細工」を使用したレザーブリーフケースとショルダーバッグは間違いなく粋なアイテムだ。
山桜の樹皮を用いた世界でも例を見ない工芸
「樺細工」は山桜の樹皮を用いた世界でも例を見ない工芸。山桜の樹皮は、代々受け継がれてきた技術で剥がすと数年で再生し、樹木を枯らすことはない。その語源は万葉集の長歌の中で、山桜を「かには」と表現したものが後に「かば」に転化したと言われている。
「樺細工」は素材の美しさが魅力の工芸品だが、同時に優れた素材の性質の上に成り立っている。その特徴のひとつが、湿気を抑えてくれる性質だ。印籠、薬篭、胴乱、茶筒など、時代と共に特徴を活かした製品が生み出され、伝統の技術が受け継がれてきた。茶筒のように日々手に触れるものは光沢を増し、山桜独特のつやを保つ。
「湾曲に弱い」という性質を克服
天然木を素材に使用した革小物は世の中に存在するが、湾曲する革製品の装飾に樺細工は使い難い側面があったそうだ。それは、「樺細工」が湾曲に弱い(割れる)という性質を持つためだ。同商品に使用する樺細工には特殊加工が施されており、この「湾曲に弱い」という性質を克服したものとなっている。
革職人である木内正信氏が生み出す逸品
同商品をこの世に生み出したのは、革職人である木内正信(Masanobu Kinouchi)氏。秋田県仙北市角館町に門を構える樺細工製造販売元 八柳の協力のもと、「樺細工」への特殊加工から製造まで漕ぎ着けた。
樺の色艶を立たせる革の「黒」
「樺細工」を使うにあたり、こだわったのは樺の色艶を立たせる革の「黒」。日本国内有数の皮革産地である姫路に赴き、無数にある素材の中から最も同商品に相応しい革を選定した。
持ち主を飽きさせないエイジング
雨風に曝され、大荷物の荷重にも耐える撥水性と強靭性を必須として、手にしてから十年以上の付き合いにもなり得る革に求められるのは、持ち主を飽きさせないエイジング(経年変化)。
選んだ革は、ベジタブルタンニン鞣しのヌメ革を染料で芯まで染めた後、一枚一枚手塗りでワックスを塗り込み仕上げた国産のもの。使うにつれ、徐々に表面のワックスが内部に染み込み、輝く艶と同時に滑らかな手触りも楽しめる。
もし白っぽさが気になるのなら、布で乾拭きすることで「艶のある黒」を使い始めから楽しむことも可能。表面の浮き出たワックスを拭いたとしても、内部までワックスがある程度染み込んでいるので、水にも強い仕様となっている。
「革×樺バッグ」シリーズのレザーブリーフケースとショルダーバッグ。どちらを手に入れるべきか、悩ましい問題だ。
革×樺バッグ(ブリーフケース)
仕様:大ポケット×1、小ポケット×2、ファスナー付きポケット×1、底鋲有り
サイズ(実寸値):横幅40.0cm×縦50.0cm、マチ13.0cm、ハンドル長さ44cm
素材(全て日本製):樺細工、ベジタブルタンニンレザー、ピッグスエード(内地)、真鍮(底鋲、留め具)
一般販売予定価格:249,800円(税込)
革×樺バッグ(ショルダーバッグ)
仕様:外側背面ポケット×1、内側ポケット×2
サイズ(実寸値):横幅45.0cm×縦27.0cm、マチ5.0cm、ベルト長さ110~132cm(4cmずつ調整可能)
素材(全て日本製):樺細工、ベジタブルタンニンレザー、ピッグスエード(内地)、真鍮(留め具)
一般販売予定価格:199,800円(税込)
※いずれも数量限定、最大20%OFFの新作記念価格で先行予約販売(先着順)
(角谷良平)