佐野海舟 写真:Getty Images

 日本代表MF遠藤航(リバプール)は、今月31日開催のAFCアジアカップ決勝トーナメント1回戦のバーレーン戦でフル出場も、MF旗手怜央(セルティック)の負傷退場もあり、準々決勝を前に累積警告が不安材料に。準々決勝でのMF佐野海舟(鹿島アントラーズ)起用を望む声が沸き起こる中、佐野とMF田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)の比較が話題に。両選手ともに、DF板倉滉所属ボルシアMG移籍が噂されている。

 インドネシア戦につづき、バーレーン戦でも旗手と遠藤がスタメン出場した日本の中盤センター。しかし旗手は堂安が先制ゴールを決めてバーレーンのキックオフで再開された直後、右ふくらはぎを押さえてピッチに座り込み、MF守田英正(スポルティングCP)との交代で退いた。

 また遠藤はインドネシア戦でイエローカード1枚を貰っているため、累積警告による出場停止の可能性が。森保ジャパンのキャプテンがフル出場した一方、佐野は旗手の負傷交代もあり、出番がなかった。

 試合後、X(旧ツイッター)上では「遠藤の累積警告が怖い」「バーレーン戦で佐野を使えなかったのが痛い」と、3日後の準々決勝を前に不安の声が。「田中碧がいれば…」「佐野と田中碧なら、どっちが良いかな」「田中碧より佐野の方が上」「ボルシアMGは田中碧より佐野を獲得すべき」などと、2選手に熱視線が注がれている。

 なおデュッセルドルフと2025年6月まで契約を残す田中の去就を巡っては、『フースバル』など複数のドイツメディアが今月上旬にVfBシュツットガルト、ボルシアMG、SCフライブルク、アイントラハト・フランクフルトからの関心を報道。

 ボルシアMG移籍の可能性については、『スカイ』のフロリアン・プレッテンベルク記者が13日に「ボルシアMGが田中を獲得するためには、MFフロリアン・ノイハウスを放出する必要がある」と見解を示していたが、ノイハウスは今冬残留に向かっているという。

 一方、ドイツメディア『グラードバッハ・ライブ』が29日伝えたところによると、ボルシアMGのスカウトが佐野獲得にむけてアジアカップの日本代表戦を現地視察したとのこと。同メディアは「かつてシュツットガルトに在籍し、現在リバプールに所属する遠藤航を彷彿とさせる選手だ。ボックストゥボックスのミッドフィルダーである田中よりも守備的な役割を担う」と佐野を評している。