AFCアジアカップ日本代表メンバーから落選のフォルトゥナ・デュッセルドルフ所属MF田中碧は、30日開催のDFBポカール(ドイツ国内カップ戦)準々決勝ザンクトパウリ戦で、延長前半に勝ち越しゴールを奪取。DF板倉滉所属ボルシアMGからの関心が報じられていたが、MF佐野海舟(鹿島アントラーズ)の活躍もあり、ボルシアMG移籍の可能性は低いという。
デュッセルドルフと2025年6月まで契約を残す田中の去就を巡っては、『フースバル』など複数のドイツメディアが今月上旬にVfBシュツットガルト、ボルシアMG、SCフライブルク、アイントラハト・フランクフルトからの関心を報道。
しかしドイツ紙『エクスプレス』によると、クリスティアン・ウェーバーSD(スポーツディレクター)は「移籍市場は常にサプライズに満ちている」と述べつつも、「現時点では、今後数週間から数ヶ月のうちに(他クラブは)田中の獲得が可能になるだろう」と今冬残留を示唆したという。
またボルシアMG移籍の可能性については、『スカイ』のフロリアン・プレッテンベルク記者が今月13日に「ボルシアMGが田中を獲得するためには、MFフロリアン・ノイハウスを放出する必要がある」と見解を示していた。
そんな中、ドイツ紙『ライニッシェ・ポスト』は30日にボルシアMG所属選手の去就を特集。これによると、ノイハウスにはVfBシュツットガルト移籍の可能性があったものの、残留に向かっているとのこと。そのため、今月中に田中を獲得する可能性は低いという。
くわえてドイツメディア『グラードバッハ・ライブ』が29日伝えたところによると、ボルシアMGのスカウトが佐野獲得にむけてアジアカップの日本代表戦を現地視察したとのこと。同メディアは「かつてシュツットガルトに在籍し、現在リバプールに所属する遠藤航を彷彿とさせる選手だ。ボックストゥボックスのミッドフィルダーである田中よりも守備的な役割を担う」と佐野を評している。