東京・青山にあるアートギャラリー「AND COLLECTION Contemporary Art」にて、新田桂一氏の個展「Shit Happens」が2月8日(木)~19日(月)の期間、開催される。

スタイリッシュでアーティスティックな新田氏の個展は必見だ。

伊豆を舞台に伊勢谷友介氏を被写体としたポートレート作品

同展は、日常に起こる様々な出来事に対して強かに生きること、惑わされることのない気丈な心であり続けることに重きに置いた個展。俳優など多才に活躍する伊勢谷友介氏を被写体として、伊豆を舞台に撮影したポートレート作品を展示する。

新田桂一氏が伊勢谷氏の人柄、役者としての在り方に魅了され同展にて合作が実現。フォトグラファーと役者という2人の表現者が魅せる瑞々しい数々の共作を発表する。

日本におけるビジュアルシーンを牽引するフォトグラファー

日本におけるビジュアルシーンを牽引する新田氏は、2000年にアメリカのファッション・フォトグラファーであるテリー・リチャードソン氏に師事。2006年に帰国し、フォトグラファーとして精力的に活動を行い、瞬く間に日本のファッション誌・広告業界にその名を馳せる。Google、New Balanceなど数々の企業やブランドのキービジュアルを手がけてきた。

また、国内外に問わずこれまでにシューティングした著名人のポートレート作品は多岐にわたり、「VOGUE」「ELLE」「GQ」「HOT PEPPER Beauty」などの時代の先端を行くファッション誌から撮影依頼を受けている。

新田桂一氏

新田桂一氏

多様なシーンを切り取ってきた新田氏の視点と距離感で構成

新田氏が表現する色彩の変遷は被写体の感情と呼応し、そこに流れる時間の移ろいと情調を漂わせる。朗らかな笑み、凛とした眼差し、情緒的な横顔、様々な表情を引き出し、その連続性のある描写に広がる一瞬の輝きをシャッターに収めていく。

被写体からあふれ出るパーソナリティは同氏が持つ共感的知性と、これまでに多様なシーンを切り取ってきた同氏の視点と距離感で構成されている。

予測不可能な自然界の中でも飾り気なく躍動的な構図を織りなす写真は、日々を過ごす私たちへ強く正直に生き抜くための手がかりを示しているようにも見える。時として訪れる心のわだかまりに臆する事なく、偶発的に起こる感情を愛しみ育むことで人間としての揺るぎない信念を築くことができるだろう。

伊勢谷友介氏を被写体としたポートレート作品を観に、「AND COLLECTION Contemporary Art」へ足を運んで欲しい。

Keiichi Nitta Solo Exhibition “Shit Happens”
会場:AND COLLECTION Contemporary Art(表参道ヒルズ B2F)
所在地:東京都渋谷区神宮前4丁目12番10号
会期:2月8日(木)~19日(月)11:00~20:00
レセプション:2月8日(木)18:00~20:00(場所:同ギャラリー内)

(角谷良平)