2日目は好調の兆し
その日は港近くのホテルに宿泊。ゆっくり静養して気合も体力も十分に港に到着、早速準備に取り掛かる。名手IG氏に常連KT氏など合計4人。じゃんけんで私は左舷トモに着座。前日と同じ道具立てで、仕掛けは昨晩ハリを結び直してチモト対策も十分だ。
まずは小型のシロアマダイを狙う。前日は硬いサオだったが、本日は少し軟らかめのサオ。手持ちでアタリが出たらアワせる方法に変更した。これが功を奏したようで釣れるようになってきた。まだ暗いが、海底まで光が届く水深とシロアマダイだからだろう。

5匹釣ってアカアマダイの場所へ移動。しかし日が昇って明るくなってきても食いが悪い。そしてタチウオが連続で釣れる。底が暗い証拠なのだろうが、アマダイは怯えているに違いない。水深が高いことも関係しているのもしれない。
同じ海域に出ている僚船からアタリがない、アタっても小さいなどの嘆きが聞こえてくる。私は中型サイズを釣って一応は満足しているが。
51cm大型シラカワ手中
午前11時、場所を移動して再始動。寒いのでトイレに行きながらサオ先を見ていると、ガガンという感じでアタっている。急いで戻ってサオを聞き上げると、グイグイという引き。まずは手でリールを巻くとサオ先が突っ込む。これはとサオでためると、なんとドラグが出ていく。
慎重に巻き上げを開始すると、気持ちいいくらいに引く。休むことなく強い引きで、途中で何度も突っ込むような引きがあり、海中から姿を現したのは大型シラカワ51cm1503gだった。2日間耐えたかいがあったというものだ。
がっちり掛かっている口からハリを抜こうとすると、口の中にサバの切り身が。ミヨシのKT氏によるとアタリがあったがハリ掛かりしなかったそうなので、食欲旺盛なシロアマダイはあまりエサを選ばないことを実感した。エサを選ばずなんでも食べるから脂もきちんと入って白身のおいしさにつながるのだろう。
その後、ミヨシのKT氏にもキロオーバーのシラカワが釣れて満面笑顔に。私に800gほどのシラカワが釣れて納竿になった。終わってみるとシラカワ6匹、アカアマダイ3匹という数の逆転現象が起き、2日間のアマダイ釣り合宿は終わりとなった。底潮が暗い現時点ではアカアマダイが大人しい状況だが、これが解消されれば釣れてくるだろう。底に潜って辛抱強く耐える気持ちで2024年を過ごす気持ちで港を後にした。
<週刊つりニュース中部版APC・植島孝裕/TSURINEWS編>