鹿島アントラーズ所属の日本代表MF佐野海舟は、AFCアジアカップに参戦中。ブンデスリーガ(ドイツ1部)移籍の可能性、FW大迫勇也(ヴィッセル神戸)の古巣であるベルダー・ブレーメンの争奪戦撤退が報じられる中、ドイツメディア『グラードバッハ・ライブ』が29日にボルシアMGの動きを伝えている。
同メディアは、今季終了後の補強について「浅野拓磨(VfLボーフム)、田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)獲得の噂が流れている。スカウトはドイツ国外でも活動しており、FW細谷真大(柏レイソル)へのオファーも明らかになった。クラブ幹部は技術面で優れている日本人選手に恋をしている」と、日本人選手獲得戦略に言及。
日本代表DF伊藤洋輝擁するVfBシュツットガルト、ドイツ2部カールスルーエSCと争奪戦を繰り広げているとみられる佐野について、「佐野は現在、板倉とともにアジアカップでプレーしている。ボルシアMGのスカウトは、カタールで佐野の新たなプレー動画を入手した」と綴っている。
また『グラードバッハ・ライブ』は、ボール奪取を大きな武器とする佐野のプレースタイルにも注目。「かつてシュツットガルトに在籍し、現在リバプールに所属する遠藤航を彷彿とさせる選手。ボックストゥボックスのミッドフィルダーである田中よりも守備的な役割を担う」と分析している。
佐野の去就については、ドイツメディア『Liga-Zwel』は27日に「佐野と鹿島の契約は2025年1月までであるが、契約満了の半年前にステップアップ移籍する予定だ。鹿島はすでにブレーメンから届いた移籍金50万ユーロ(約8000万円)のオファーを拒否している」とすると、『Deich Stube』は28日にフランク・バウマンSD(スポーツディレクター)の話として「この冬に佐野を獲得する可能性は低い。現時点では他のミッドフィルダーを探している」と伝えていた。
FC町田ゼルビア在籍時の2022シーズンに、90分平均のボール奪取回数でJ2リーグトップの20回をマークした佐野。昨年11月の北中米W杯アジア次予選のミャンマー戦でA代表デビューを果たしたばかりとはいえ、すでに海外挑戦の可能性が高まっている。