AFCアジアカップの日本代表FW上田綺世には、オランダ1部フェイエノールトをわずか1年で退団する可能性が浮上。オランダメディア『1908.NL』が29日、フェイエノールトがクラブ史上最高額でウルグアイ1部リベルプールFCからウルグアイ代表FWルチアーノ・ロドリゲス獲得の可能性を報じた。
かつて鹿島アントラーズ、ベルギー1部サークル・ブルッヘでゴールを量産した上田は、昨年夏にフェイエノールトへ完全移籍も、今季ここまでリーグ戦でスタメン出場ゼロ。メキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスの控えに甘んじているほか、ここまで1ゴールと限られたチャンスで結果を残せていない。
上田がアジアカップ参戦によりチームを一時離脱している中、オランダメディア『1908.NL』は今月27日に「フェイエノールトはロドリゲス獲得へ、リベルプールFCに正式オファー提示」と報道。上田については「彼はアジアカップ参戦で不在であり、この夏に退団する可能性があることを踏まえると、ロドリゲス獲得は決して贅沢ではない」としていた。
すると同メディアは29日になって「フェイエノールトはロドリゲス獲得間近だ。すでに複数回にわたりオファーを提示しており、クラブ間交渉が進んでいる」とリポート。
また欧州の移籍市場に詳しいファブリツィオ・ロマーノ記者は29日に「フェイエノールトは先週、リベルプールFCに移籍金700万ユーロ(約11億3000万円)でオファーを提示したが、却下された。リベルプールFCは1500万ユーロ(約23億6000万円)を要求している」と報道。フェイエノールトが支払った移籍金では、上田の1000万ユーロ(当時約15億円)がクラブ史上最高額であるだけに、日本代表FWの持つ記録を大幅に更新する可能性があるという。
なおオランダ人ジャーナリストのヴァレンタイン・ドリエセン氏は、フェイエノールトの前線について「フェイエノールトはアジアカップ参戦による上田の一時離脱について、あまりにも軽く考えすぎていた。上田は控え要員として途中出場することが多いが、ヒメネスには及ばない。ロドリゲス獲得により、競争力が上がるはずだ」と、ウルグアイ代表FWの獲得を推奨している。