誰もが知る50人の著名人が愛したなにわの味を収録した1冊『あの人が愛した大阪の名店』が、1月29日(月)に発売した。
世代を超えて愛される大阪の名店。そこには積み重ねてきた歴史や、何代にもわたり受け継がれてきた味、居心地の良さを感じさせる人情がある。本書は、そんな大阪の名店の魅力を、豊富なビジュアルと分かりやすい文章で構成する。
著名人50人が愛した大阪の飲食店を紹介
『あの人が愛した大阪の名店』は、大阪の飲食店の中でも、文人・落語家・芸人・俳優・歌い手など、その名を知られた50名の著名人が愛した店を厳選して紹介する食のガイド本だ。
食い倒れの街・大阪の中にあって、味に造詣が深い著名人たちを魅了し心惹かれた店を、本書の案内で訪ねて、その味を堪能したい。
テーマごとに店の魅力を紹介。読みごたえのあるコラムも設ける
『あの人が愛した大阪の名店』では、著名人たちをその専門ジャンル毎に、4つのテーマに分け、大阪の名店を紹介する。
「テーマ1」は、文人が愛した名店だ。愛した人は、谷崎潤一郎氏、司馬遼太郎氏、池波正太郎氏、藤本義一氏、田辺聖子氏ほかの文豪たち。
「テーマ2」は、落語家・芸人が愛した名店だ。
愛した人は、三代目 桂米朝氏・二代目 桂枝雀氏・藤山寛美氏・ミヤコ蝶々氏・横山やすし氏ほかの芸人たち。
「テーマ3」は、名優・歌い手が愛した名店だ。愛した人は、森繁久彌氏・緒形拳氏・松田優作氏・美空ひばり氏・西城秀樹氏ほかの俳優・歌手たち。
「テーマ4」は、才人が愛した名店だ。愛した人は、小林一三氏・服部良一氏・升田幸三氏・羽田孜氏ほかの実業家・文化人たち。
また、ガイド本の枠に捉われず、読み物としても楽しめるコラムもジャンル別に設ける。
「コラム1」は、長く愛されている老舗純喫茶で、愛した人は、織田作之助氏・小林カツ代氏・十代目 坂東三津五郎氏ほかだ。
「コラム2」は、小説に登場した名店で、小説名は、織田作之助氏の『夫婦善哉』・田辺聖子氏の『苺をつぶしながら』・谷崎潤一郎氏の『蘆刈』だ。
「コラム3」は、偉人にゆかりのある老舗で、偉人は、太閤豊臣秀吉・明治維新の元勲木戸孝允だ。
その他、長く愛されている老舗甘味処として、野村克也氏・八代目 松本幸四郎氏などの著名人が愛した甘味店を紹介する。
食い倒れの街と称される大阪は、江戸時代から経済の中心都市として栄えてきた。また、商都・大阪を支えた町人たちにより、文芸・芸能が隆盛し、それとともに上方の食文化が形成された。
そんな大阪には、今も上方の食文化を受け継ぐ多くの名店が存在する。本書を活用して、大阪の伝統ある美味しいものを探してみてはいかがだろう。
あの人が愛した大阪の名店
発行:ぴあ
書店発売日:1月29日(月)
判型:A4版
ページ数:100ページ
定価:1,100円(税込)
(高野晃彰)