受粉用リンゴ「メイポール」を特許技術で加工してクラフトビールに。
コエドブルワリー(以下COEDO)が、信州大学や長野県飯綱町、ニューホライズンコレクティブ社と共に、フルーツビールシリーズの一つである「香琳-Kourin-」をリメイク。長野県飯綱町の直売所「横手直売所 四季菜」「農産物直売所 さんちゃん」「いいづなマルシェむーちゃん」のほか、同県内のリテール、COEDO取り扱い酒販店や飲食店、COEDO公式通販で販売中だ。
疲労回復やアンチエイジングには“リンゴの皮”が良い!?
実はリンゴの皮には、ポリフェノールが驚くほど多く含まれていることをご存じだろうか。
ポリフェノールといえば、疲労回復やアンチエイジングに効果があるとされる成分。リンゴの皮は100gあたりリンゴ5個分ものポリフェノールを含んでおり、その機能性には目を見張るものがある。
しかしながら、加工業者ではこうした皮を廃棄してしまうことが多い。しかも廃棄量はかなり膨大で、皮の廃棄コストが加工業者の経営を圧迫するケースも珍しくないそうだ。
リンゴのクラフトビール「香琳-Kourin-」再誕
COEDOでは、こうした“リンゴの皮”を使ったクラフトビールの開発に着手。普段は受粉用とされ、可食部が少なく用途が限られるリンゴ品種「メイポール」に、信州大学が特許を取得した酸素処理を施すことで天然の赤い色素を見事に抽出してみせた。
通常、果物に含まれるポリフェノールは分解されやすく抽出が難しいとされている。しかしこの方法であれば、分解を極力抑えて栄養素も効果的に得ることができるという。
COEDOはこのリンゴ抽出液をウィートエールと合わせ、エールに麦芽やホップ、イーストだけでは得られない酸味と香味をプラス。メイポール由来の爽やかな酸味、小麦由来の優しい味わいとフルーティーなフレーバーが楽しめる一本に仕上げた。
味はもちろん、栄養効果にも大いに期待できそうだ。
COEDO「香琳-Kourin-」
価格:¥3,383/6本入り
ビアスタイル:フルーツウィートエール
品目:発泡酒(麦芽使用率50%以上)
アルコール分:5.0%
仕様:瓶333ml
(IKKI)