AFCアジアカップの日本代表MF佐野海舟(鹿島アントラーズ)には、ブンデスリーガ(ドイツ1部)移籍の可能性が浮上。DF板倉滉擁するボルシアMGなど複数クラブからの関心が報じられる中、FW大迫勇也(ヴィッセル神戸)の古巣であるベルダー・ブレーメンは争奪戦から撤退の可能性が高い模様。28日、ドイツメディア『Deich Stube』が伝えている。
佐野の去就については、ドイツメディア『Liga-Zwel』は27日に「佐野と鹿島の契約は2025年1月までであるが、契約満了の半年前にステップアップ移籍する予定だ。鹿島はすでにブレーメンから届いた移籍金50万ユーロ(約8000万円)のオファーを拒否している」とリポート。
同選手の獲得に興味を持っているクラブに、日本代表DF伊藤洋輝擁するVfBシュツットガルト、ドイツ2部カールスルーエSC、ボルシアMGも挙げると、「田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)の例を見れば、日本の才能ある選手たちがドイツ2部を出発点と考えていることが分かる」と指摘していた。
しかし『Deich Stube』はフランク・バウマンSD(スポーツディレクター)の話として「この冬に佐野を獲得する可能性は低い。現時点では他のミッドフィルダーを探している」と報道。鹿島が50万ユーロのオファーを拒否したことが、同クラブの補強戦略に影響を与えた可能性があるという。
佐野はFC町田ゼルビア在籍時の2022シーズンに、90分平均のボール奪取回数でJ2リーグトップの20回をマークするなど、中盤での守備力をいかんなく発揮。同シーズン終了後にMF三竿健斗の後釜として鹿島へ完全移籍すると、2023シーズンはJ1リーグ初挑戦にもかかわらず23試合でスタメン出場。年代別代表選出歴はなかったが、昨年11月の北中米W杯アジア次予選のミャンマー戦でA代表デビュー。今年1月1日の国際親善試合タイ戦でフル出場し、アジアカップの代表メンバーに選出されると、ベトナム戦とインドネシア戦で途中出場している。