鹿島アントラーズ・日本代表OBの内田篤人氏が、スポーツ動画配信サービス『DAZN』で今月25日配信開始の『内田篤人のフットボール・タイム』に出演。次回配信で代役MCとして松井大輔氏が起用されることに反応したが、これに関連してDAZNの赤字予算が話題になっている。
2021年にアジアサッカー連盟(AFC)と2028年までの長期契約を結んだDAZNは、アジアカップ2023カタール大会関連のコンテンツ制作に注力。一部の日本代表戦を独占配信しているほか、フットボール・タイムでは内田氏ら代表OBが森保ジャパンの戦いを徹底解剖。今月18日配信の第165回では、内田氏と佐藤寿人氏が現地カタールから最新情報を伝えたほか、25日配信の第166回では日本国内のスタジオに野村明弘アナウンサー、内田氏、林陵平氏が集結。決勝トーナメントで森保ジャパンが対戦する可能性のある韓国、ヨルダン、イランの戦術を分析している。
同番組のMCである内田氏は、今月末に再びカタールへ。2月1日配信の第167回について「林さんは来ないの?前回(第165回)はカタールで収録しましたけど…、次はMC代役?」と語るなど、現地からのリポートを期待していた模様。これに対して野村アナが苦笑いしながら「すみません、予算が…」と返すと、内田氏は「いいんです、いいんです」と首を縦に振っている。
DAZNの予算、放映権料等については、2023年10月28日にカターレ富山がファン・サポーター向けに開催した「第3回秋春シーズン制移行タウンミーティング」で議題に。同クラブが一時掲載していたタウンミーティングの報告書(現在は削除)では、「放映権料について、当初、Jリーグはダゾーンと年間視聴者数を100万人でグリップしているが、現在は40万人程度に留まっているため、ダゾーンは大赤字となっている」と、DAZNの置かれている厳しい現状が記されている。
今年2月に3年連続となる月額料金値上げに踏み切るDAZN。契約者数が伸び悩む中での値上げが反発を呼ぶ中、厳しい財政状況はアジアカップや日本代表関連の番組制作にも影響を与えているようだ。