アブドゥラ・ユスフ(左)毎熊晟矢(右)写真:Getty Images

1月24日に行われたAFCアジアカップでインドネシア代表に3対1で勝利した日本代表は、グループリーグD組を2勝1敗として2位通過を決めた。優勝候補の一角として考えられていただけに、ベトナム戦(4-2)での苦戦とイラク戦(1-2)の敗北は、優勝への懸念材料を生む結果となった。

そんななか、日本代表が決勝トーナメント1回戦の相手として迎えるのは、韓国やヨルダンを押しのけてE組1位となったバーレーン代表。開催地カタールから程近い中東に位置するバーレーンとの対戦だが、実質的に日本代表のアウェーと言っても過言ではないだろう。アウェーの空気感に飲まれず本来の力を発揮することが、イラク戦の二の足を踏まないためにも必要である。

ここでは、1月31日20時30分から行われるアジアカップの決勝トーナメント1回戦、日本代表VSバーレーン代表の見どころを紹介していく。


バーレーン代表 写真:Getty Images

バーレーン代表の特徴

グループリーグE組の首位突破を決めたヨルダン戦(1-0)では、カウンターからFWアブドゥラ・ユスフ(ムラダー・ボレスラフ)がゴールを決め、その1点を守り切り勝利したバーレーン。ゴールを決めたユスフはこの試合でも194センチの高身長とそのスピードを活かし、ヨルダンにとっての脅威となっていた。

2023/2024シーズンのチェコリーグでは、ここまでリーグ戦18試合に出場し4ゴール2アシストを記録しているユスフ。日本代表は今回のアジアカップで未だ無失点試合がないだけに、バーレーン戦でもこの選手は十分に警戒したいところだ。

基本的に[4-2-3-1]のフォーメーションを採用し、丁寧なビルドアップを目指しているバーレーンだが、その完成度はまだまだ拙い印象。それでもヨルダン戦で見せたようなブロックの固い守備は、ゴール前での崩しに若干の不安が残る日本代表にとって不安要素だ。また、バーレーンがアディショナルタイムでの劇的な先制弾により見事勝利したマレーシア戦(1-0)では、ロングボールからのチャンスメイクが相手の脅威となっていた。バーレーン陣地で試合を進める展開となった場合、日本代表が前がかりになった瞬間に狙われるカウンターには注意したい。

日本代表 DF毎熊晟矢 写真:Getty Images