上田綺世 写真:Getty Images

 日本代表OBの大久保嘉人氏が、31日に行われるAFCアジアカップ決勝トーナメント1回戦・バーレーン戦のスタメンを予想。インドネシア代表で“ほぼ”ハットトリックのFW上田綺世(フェイエノールト)を前線1トップに抜てきすると、同選手のメンタリティーにおける改善点を指摘した。

 上田は所属先のフェイエノールトで控え要員に甘んじる一方、森保ジャパンではFW浅野拓磨(VfLボーフム)やFW前田大然(セルティック)らとのポジション争いでリード。昨年9月の国際親善試合ドイツ戦で決勝ゴールを奪うなど結果を残すと、アジアカップの舞台でも活躍。

 グループステージ初戦のベトナム戦で途中出場ながらも貴重な追加点を奪うと、インドネシア戦では2ゴールをマーク。88分にはFW伊東純也(スタッド・ランス)のクロスに反応。右足からのシュートでゴールネットを揺らしたものの、ボールが相手選手に当たったとしてオウンゴールという記録になった。

 そんな上田には、かつてJリーグ屈指のストライカーとして活躍し、FIFAワールドカップ2度出場という実績を持つ大久保氏も期待を寄せている。同氏は29日配信開始のDAZN制作『やべっちスタジアム』出演時に「ここまで3ゴールと、調子が上がっている。個人的に彼のプレーが好き。身体の強さやバランスが良い。シュートもパンチ力がある」と上田を絶賛している。

 ただ一方で「最初のプレーに左右されるところがある」と同選手の課題を指摘。「ファーストシュートを外すと、それを引きずって(次以降も)外してしまう。外しても気にしないでドンドン行ってほしい。多分優しいですよ。僕と違って優しいから、それがプレーに出てしまう」と、現役時代の自身と比較しながら、上田が結果を残せない時のメンタルを分析している。

 大久保氏は現役時代に相手選手を蹴り上げるなど、荒々しいプレースタイルで度々物議を醸していた。それだけに上田の時折見せる消極的な姿勢に目に付いたかもしれない。

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大久保氏のバーレーン戦スタメン予想

GK

鈴木彩艶

DF

毎熊晟矢、板倉滉、冨安健洋、伊藤洋輝

MF

遠藤航、守田英正

堂安律、久保建英、中村敬斗

FW

上田綺世

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