記録するべき釣行内容

次に、釣行時に使用したタックル・エサ等の記録の仕方だ。ここにも渓流釣り特有の「記録すべき内容」が存在する。特にエサの項目は最重要だ。

実釣ポイント

こちらは先に記した支流名と入釣場所だけなく、釣り歩いた範囲と距離(大まか・体感でOK)、ヒットしたポイントをできるだけ細かく記憶し、それらを記載しておく。ここでもスマホ撮影が役に立つはずだ。

使用タックル

延べ竿の長さ・型番・調子、針の種類と号数、オモリサイズ、ヒットしたタナ(目印の位置等)は必須事項。その他、渓流釣りは水量が多い場合にワンランク太い糸を使用することが多いが、そういった記載を併せて行っておくと良い。

エサの状況

解禁直後~3月中はイクラがテッパン餌となるが、渓流釣りの餌はシーズンが進むにつれて、(種類の多い)川虫へとシフトしていく。川で餌採集を行った際に、どのような川虫が採れたか・大きさはどれくらいか、といった項目を記載しておきたい。

渓流エサ釣りで【釣行記録をつける重要性】 渓魚の居場所が分かるようになる?餌の状況は逐一把握したい(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

というのも、川で採集できる川虫は、実際にその時に渓魚達が食べている餌そのもの。釣果をアップさせたいなら、この餌を使用するのが一番の早道と言える。そのため渓流釣り記録では、この項目が最重要と言えよう。可能なら、持ち帰った渓魚の胃の内容物を調べ、その中身を記載しておくのも良い。

陸生昆虫の有無

「ヒラタやキンパクが大量に羽化していた」等の情報を記載しておけば、「次回釣行時に川虫が採れないかも→ブドウムシを用意しておこう」といった対策を立てることが可能となる。

渓流エサ釣りで【釣行記録をつける重要性】 渓魚の居場所が分かるようになる?カミキリムシでさえ餌になる(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

また、陸生昆虫が多い=表層で食ってくる……といったように、大まかなタナを予測して流し方を変えることで、さらに釣果を伸ばすことが出来るのだ。バッタが多い時期になれば、現地採集のバッタで良型がヒットする可能性があることも付け加えておきたい。

記録するべき釣果

最後の項目となるのが釣果。渓流釣りの場合、記録する釣果と内容に関しても、少々勝手が違う。順にみていこう。

全体釣果

本命となるアマゴ・ヤマメ・イワナの総匹数、サイズを細かく記載しておきたい。これはどの釣りも同じだ。

渓流エサ釣りで【釣行記録をつける重要性】 渓魚の居場所が分かるようになる?総釣果の記録は後の喜びに繋がる(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

釣れた時の釣り方

渓流釣りは環境が刻一刻と変化する中で楽しむ釣り。「どのような状況で、どのようにアプローチして釣れたか」が非常に重要となる。例えサイズが小ぶりでも、狙い通りの釣り方で釣れた場合は正解である(もしくは限りなく正解に近い)はずなので、詳しく書いておこう。

ヒットタイム

海釣りと違い、「潮汐に関係する時合い」といった物が渓流釣りには存在しない。基本は朝イチか夕方が最も活発にエサを食うが、良型は案外真昼間でも食ってくる。ヒットした時間だけでなく、その時の川の状況などもセットで書いておくと、後々役立つはずだ。