AFCアジアカップの日本代表FW上田綺世は、所属先のオランダ1部フェイエノールトでベンチ要員に。同クラブがストライカーの獲得に向かう中、わずか1年で退団する可能性が浮上している。
上田は鹿島アントラーズ、ベルギー1部サークル・ブルッヘを経て、昨年夏にフェイエノールトへ完全移籍も、今季ここまでオランダ1部リーグでのスタメン出場がゼロ。メキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスの控えに甘んじているほか、ここまで1ゴールと限られたチャンスで結果を残せず。アジアカップ参戦のため一時離脱する中、フェイエノールトはウルグアイ1部リベルプールFCからウルグアイ代表FWルチアーノ・ロドリゲスの獲得を狙っているという。
オランダメディア『1908.NL』は今月27日に「フェイエノールトはロドリゲス獲得へ、リベルプールFCに正式オファー提示」とリポート。これによると、フェイエノールトは移籍金500万ユーロ(約8億円)を提示も、リベルプールFCは700万ユーロ(約11億3000万円)を要求。ただ選手本人が欧州挑戦を強く望んでいるため、移籍実現の可能性はあるとのことだ。
また同メディアはロドリゲスの起用法について「センターフォワードや右ウイングでプレー可能」と伝えた上で、「上田はアジアカップ参戦で不在であり、この夏に退団する可能性があることを踏まえると、ロドリゲス獲得は決して贅沢ではない」と、日本代表FWの去就にも触れた。
上田は1000万ユーロ(当時約15億円)というクラブ史上最高額の移籍金でフェイエノールトへ加入しただけに、現地で「彼のパフォーマンスは、移籍金額に見合っていない」といった批判に晒されている。
くわえてアヤックスやPSVなどでプレーしていたケネス・ペレス氏は先日、オランダのポッドキャスト番組『voetbalpraat』出演時に「大金を払って控えのストライカーを獲得したけど、(アジアカップ参戦により)1月に1か月間離脱することが事前に分かっているとしたら、上田獲得が非常に賢い選択だったのかどうかは分からない。いずれにせよ、控えのストライカーに1000万ユーロも費やす必要はない」と厳しい言葉を並べていた。