日本代表FW上田綺世(フェイエノールト)は、今月24日に行われたAFCアジアカップ・グループステージ第3節インドネシア戦で2ゴールをマーク。勝利に大きく貢献したが、日本代表OBの田中マルクス闘莉王氏は同選手のプレーに不満を抱いている。
上田は19日開催の第2節イラク戦で途中出場も、攻撃面で存在感を発揮できず。試合後には闘莉王氏からFW前田大然(セルティック)、FW浅野拓磨(VfLボーフム)とともに「トリプルヘボ」と酷評された。
それでもインドネシア戦では前線1トップでスタメンに名を連ねると、6分にペナルティエリアでDFジョルディ・アマトに抱え込まれて倒れると、OFR(オンフィールドレビュー)の末にPKを獲得。このPKを自ら決めて先制点を奪う。そして52分にもゴールネットを揺らすと、88分には右サイドからのFW伊東純也(スタッド・ランス)のグラウンダー性クロスに反応。ペナルティエリアからシュートを放つと、ボールは相手選手に当たりゴールマウスへ。上田のハットトリック達成かと思われたが、記録はオウンゴールだった。
イラク戦黒星からのリバウンドメンタリティーを発揮した上田だが、闘莉王氏は一部のプレーに改善の余地があると指摘。27日夜にYouTubeチャンネル『闘莉王TV』を更新し、インドネシア戦出場選手の採点をする中、上田について「PKからゴールを決めた後、何回かポストプレーやボールキープが下手(なシーン)とか。久保建英から貰ったボールを左足でフェイントするか、シュートを放つか、ためて後ろに戻すか、よく分からないままボールをあっさり奪われる。あのようなプレーを見るとイライラする」と苦言。「このYouTubeで、そういうシーンを出せないのかね?出せば闘莉王が何を言っているのかよく分かると思うんだけど」と制作スタッフに嚙みつくなど、苛立ちを隠せなかった。
それでも闘莉王氏は「よくゴールを取ってくれた。ストライカー的な、『俺が決めるんだ』という気持ちを俺らも買わないといけない。最初のPKで自分が蹴ったことも評価しないといけない。しかも素晴らしい蹴り方。今日のMVP。期待込めています」と、日本代表FWへの称賛を忘れなかった。