日本代表MF堂安律(SCフライブルク)は、今月24日に行われたAFCアジアカップ・グループステージ第3節インドネシア戦でスタメン出場。DF毎熊晟矢(セレッソ大阪)やMF久保建英(レアル・ソシエダ)との連係プレーから何度も好機を演出したが、日本代表OBの田中マルクス闘莉王氏は依然として堂安を批判している。
堂安は19日開催の第2節イラク戦で途中出場もゴールに絡めず。試合後、闘莉王氏はYouTubeチャンネル『闘莉王TV』にて「(堂安のプレーは)やっぱりワンパターン。(ポジションを)右にとって、中に切り裂いていくという。それだけです。だからこのような試合になると難しい」と切り捨てていた。
それでもインドネシア戦では、FW伊東純也(スタッド・ランス)にかわり本職の右サイドハーフでスタメン出場。毎熊の積極的な攻撃参加、久保との絶妙な距離感もあり、右サイドから中へ切れ込むプレーが活きるシーンが多かった。
アジアカップ初先発で好パフォーマンスを発揮した堂安だが、闘莉王氏はプレーの幅の狭さに厳しい視線を送る。27日夜にYouTubeチャンネル『闘莉王TV』を更新し、インドネシア戦出場選手の採点をする中、堂安について「彼はそんなドリブルが上手いわけではない。自分が思っている以上に、人(相手選手)を抜けない。縦に1対1で抜けるというシーンを全く見ない。中に切り込んで横に剥がすなんて、ドリブルとは言わない」と酷評。
「周り(味方)を使うことによって自分が活きるということに、答えを見つけないといけない。そこに自分のプレーの幅が広がるということを。周りを使いながら、自分の良さである左足のシュートであったり、そういったことをやらないといけない。それが分からない限りは無理」と、プレースタイル再考の必要性を訴えた。
サイドバックのオーバーラップにより、攻撃面で機能した堂安。カタールW杯後も右サイドで伊東からレギュラーを奪えず、ベンチで過ごす時間が多いだけに、さらなるレベルアップが求められる。