足場の近い釣り場では◎

4ft台のショートレングスの特長は、足場が近い釣り場でははっきりと実感できる。小さな港内での豆アジングを中心に、たとえ30cmのアジが混じっても、何ひとつ劣るものはないだろう。ちなみにこのロッドで1尾チヌも掛けた。タモがなくてランディングはできなかったが、問題なく浮上させるところまではできている。

4ft台のアジングロッドの特徴を紹介【向いてる釣り場と向いてない釣り場とは?】ゲストのチヌもそう苦労しない(提供:TSURINEWSライター井上海生)

足場が高いとかなり難しい

反面、足場が高い場所ではこれらの長所が消えてしまう。筆者の印象では、海面までの距離が5m以上あるときつい。2.5~4mまでは何とかなるのだが、5mあると、ラインを海に沈めることも難しくなる。

高さがある釣り場では、ただでさえショートロッドにつけたリグは手元に押し流されやすい。足場の高い場所からスローな動きで誘うアジングには、4ft台は不適と感じた。

こんな人におすすめ!

私が今回手にしたロッドは、4.10ftと、ほとんど5ftにも近い長さだ。あと2inchで5ftになるのだから、4ft台の中でも5ftに近いロッド。まだまだ短いモノもあるので、4ft台の総論を語るにはデータが足りないが、長所・短所はひとまず上述の通りだ。

では、どんな人に4ft台のロッドがおすすめか?私の印象としては、次の通りである。

・近距離戦のアジング
・豆アジを掛ける感触を味わいたい
・とにかく使ってみたい!
・身長160cm以下の方

ロッドは自分の身長より短いとビックリするほど使いやすくなるので、小柄な方には適しているはずだ。「とにかく使ってみたい!」というのもアジングの軽みに合う動機みたいなもので、私としてはその勢いで手にしてしまうべきだと思う。ショートロッドの適性だけでなく、おもちゃやゲームのように、自分の楽しみとして短いロッドを使ってみてほしい。

<井上海生/TSURINEWSライター>