日本代表DF菅原由勢(AZ)は、AFCアジアカップ・グループステージ2試合続けて守備面で低調なパフォーマンスを露呈。24日に行われた第3節インドネシア戦でDF毎熊晟矢(セレッソ大阪)にスタメンを明け渡した。その菅原の守備不安の要因を、日本代表OBの内田篤人氏が分析。FW伊東純也(スタッド・ランス)との連係に注目している。
所属先のAZで右サイドバックのレギュラーとして活躍している菅原だが、アジアカップの舞台では本来のパフォーマンスを発揮できず。ベトナム戦では前半に自身のファウルからフリーキックを与えると、このフリーキックから失点。イラク戦ではMFアリ・ジャースィムとのマッチアップで後手に回るシーンが多く、何度もピンチを招いたほか、先制点を許したシーンは日本の右サイドが起点となっていた。
そしてインドネシア戦ではベンチから戦況を見つめる中、毎熊が積極的な攻撃参加でアピール。MF堂安律(SCフライブルク)やMF久保建英(レアル・ソシエダ)との連係プレーや、タイミングを計った上でのスペースへの飛び出しなど、自身の持ち味をいかんなく発揮していた。
菅原への批判が相次ぐ中、現役時代に右サイドバックを主戦場としていた内田氏は、サイドバックの守備について持論を展開。DAZN制作『内田篤人のフットボール・タイム』出演時に、以下のようなコメントを残している。
「ウイングとかが守備上手じゃないのは、半分くらいサイドバックが悪いと思う。立ち方、身体の向きなど全部見えている。それらを言わないのは、全部サイドバックに後々負担がかかってくる。今大会サイドバックの守備(が良くないと)が言われていると思うけど、それはその前の段階の作り、(ウイングの)動かし方などに問題があると思う」
ベトナム戦、イラク戦では、いずれもFW伊東純也(スタッド・ランス)がスタメン出場していた日本の右サイドハーフ。内田氏は守備の局面における菅原と伊東の連係に改善の必要性を感じているかもしれない。