かつて浦和レッズでプレーしていたDF橋岡大樹は、ベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)の主力選手として活躍も、AFCアジアカップの日本代表メンバーから落選。ベルギー1部の強豪クラブ・ブルッヘ移籍の可能性が報じられているが、ベルギーメディア『Voetbal』は日本代表FW浅野拓磨擁するVfLボーフムへの移籍を有力視している。
2021年1月に浦和レッズからSTVVへ移籍した橋岡は、海外挑戦1年目から右サイドバックでレギュラーに定着。昨年7月には「ケルンから獲得オファーが届いている」と報じられたが、ブンデスリーガ挑戦は実現しなかった。
ただ今季もここまでベルギー1部リーグでほぼ全試合スタメン出場。トルステン・フィンク監督から絶大な信頼を寄せられる中、昨年12月にはMF金子拓郎擁するクロアチア1部ディナモ・ザグレブ、ギリシャ1部PAOKからの関心が取り沙汰されていた。
そんな橋岡の去就について、『Voetbal』は「クラブ・ブルッヘはすでに橋岡の代理人に連絡を取っている」と伝えた一方で、「現時点では給与予算の面で新戦力を獲得する余地はないため、金銭的なリスクを負いたくない」と同クラブの内部事情もリポート。ただDFデドリック・ボヤタが今月に退団する場合には、後釜として橋岡を獲得する可能性があるという。
またトルコメディア『61medya』は25日に「トルコ1部トラブゾンスポルは右サイドバックで問題を抱える中、橋岡に接触」と報道。これによると、トラブゾンスポルはデンマーク1部シルケボーIF所属DFオリバー・ゾンネの獲得が難しいため、橋岡にターゲットを切り替えたという。
ただ選手本人は昨年11月、ベルギー紙『Het Belang Van Limburg』のインタビューで「僕が来年1月に移籍するかどうか、誰にも分かりません。僕の夢は、イングランドでプレーすることですね。ドイツ移籍は夢を実現するための足がかりになるかもしれません。ただSTVVでのプレーにも野心を抱いています。このクラブで可能な限り高みを目指したいです」と、欧州主要リーグでのプレーに対する思いを語っていた。
それだけに『Voetbal』は、橋岡のコメントを紹介した上で「彼はプレミアリーグやブンデスリーガへのステップアップ移籍にかなり拘っている」とリポート。同選手の思い描く理想のステップアップ移籍をもとに「橋岡の争奪戦でボーフムがリード」と主張している。
なおベルギー紙『HBVL』によると、橋岡にはボーフム以外にもブンデスリーガの複数クラブが関心を寄せているという。移籍ウィンドウ閉鎖まで残り数日である中、水面下で同選手の争奪戦が繰り広げられている。