何年もの間、ポンペイの街は遺跡から何かを持ち出すと不運に見舞われるという体験話と結びついて語られてきた。現在のイタリア、ナポリ近郊に位置する古代ローマの都市ポンペイは、西暦79年にヴェスヴィオ山が噴火した際に灰と塵に埋もれ、何千人もの住民が亡くなった。
こんにち、この遺跡は重要な考古学的遺跡として残っているが、その理由は灰が当時不幸にもそこにいた全てのものを”保存”していたからである。この街の人々は、彫像のように時が止まったまま、 今もそこで見ることができ、そこに住んでいた人々の日常生活を垣間見ると同時に、彼らに何が起こったのかを思い起こさせてくれる。
そのため、この街を訪れる際には敬意を払うよう求められているのだ。また同時に、長年に渡って呪いの噂が絶えない。この地から物を持ち出すと不運に見舞われるという言い伝えがあり、多くの人がそれを体験しているといわれている。
実際、この呪いに対する信仰は非常に強く、この街から石を土産として持ち出した人の中には、災難から逃れようと石を返した人も少なくない。ポンペイの考古学公園のガブリエル・ズクトリーゲル所長は、誰かが送り返した石に添えられたメモを掲示した。
「呪いのこと、石を持って行ってはいけないということを知りませんでした。一年も経たないうちに、私は乳癌になりました。医者は “運が悪かったのだ”と言っていました」
「私の謝罪とこれらの石をどうか受け取ってください」
同じような手紙や返礼品は何年にも渡って関係者へ数多く届いている。この呪いは果たして本当なのだろうか? おそらく、このような呪いが現実になるのは、”呪いをかけられた” と思い込んでいる人に限られるものなのかもしれないが……。
【文 ZENMAI】
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文=ZENMAI(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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提供元・TOCANA
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