筆者にとってのルーティーンは、普段のペースを保って釣りをするために欠かせません。特に、釣り場に到着してタックルを準備する際には早く釣りがしたくて焦りがちです。焦って仕掛けを作れば糸の通し忘れやケアレスミスで余計に時間を取られてしまいます。無意識に出来るルーティーンを取り入れることにより、平常心を保ちながら自らのペースを乱すことなくタックルの準備が可能です。ルーティーンとはまた違った要素になりますが、フカセ釣りの際にはこだわりがルーティーンと化している部分もあります。道具を準備する順番やコマセの配合順は常に同じで、余程の状況やイレギュラーが無い限りは崩しません。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・杉本隼一)

フカセ釣り師の釣行ルーティーン3選 キョロキョロすれば釣果アップ?

ルーティーンも釣果に影響

筆者の持論に過ぎませんが、ルーティーンや願掛けは心理的安心感を得やすく、釣果にも一定の影響があると考えています。神頼みや願掛けのように心理的な支えにはなっても釣果との関係性を見つけにくいものもありますが、先述した道具の準備順やコマセの配合順などは明確な理由があり実践しているルーティーンです。

フカセ釣り師の釣行ルーティーン3選 キョロキョロすれば釣果アップ?道具の準備順を決めればミス防止になる(提供:TSURINEWSライター・杉本隼一)

実釣中に平常心を保つにはペースを乱す余計なトラブルを防止し、使用する仕掛けやエサ、ルアーに自信を持つのが必要だと考えています。実績のあるコマセ配合やさしエサ、定番のルアーローテーションなど、これで釣れなければ魚は居ないと思える状況を作り出せるのもルーティーンや願掛けの力です。

しかし、釣りは自然相手のレジャーであり勝負でもあります。いくら効果的なルーティーンや願掛けをしても自然には敵わず、釣れるかどうかはその日の海に聞くしかありません。相手は誰よりも気まぐれな環境なので、神頼みをしてもダメな時は釣れず、良い時は釣れるのが結論です。

私のルーティーン3選

筆者が実践している釣りのルーティーン・願掛けを紹介します。

1月は必ず大漁祈願

「釣れるかどうかはその日次第」とは言いつつも、毎年1月には神社へ大漁祈願をしています。海や魚に関する御利益がある神社へ参拝し、1年の大漁、安全、健康を祈祷するのが定番です。

気になる効果ですが、ハッキリとした効果は実感出来なくても新年から清々しい気持ちで釣りができる点や、苦戦している際にふと祈祷したのを思い出してモチベーションを維持できることも。ちなみに、2023年は焼津の那閉神社、さらに前年には大阪の住吉大社に参拝し大漁と安全を祈祷しています。

フカセ釣り師の釣行ルーティーン3選 キョロキョロすれば釣果アップ?住吉大社のルアー御守り(提供:TSURINEWSライター・杉本隼一)

コマセの順番

コマセはオキアミ→穀物→粉末類の順番で作ります。コマセ作りのこだわりがルーティーンと化した一例です。オキアミを細かくカットすると集魚力の強いドリップが出ますが、それをコーンや押し麦に吸わせるイメージで混ぜます。サナギ粉がある場合はこのタイミングに入れて匂いを馴染ませるのもこだわりです。

この順番だけは絶対にぶれず、フカセ釣りを始めてから自然とルーティーンになっています。実績も豊富な配合なので自信を持って使えるのもメリットです。

フカセ釣り師の釣行ルーティーン3選 キョロキョロすれば釣果アップ?コマセは順番通りに作る(提供:TSURINEWSライター・杉本隼一)

釣り中は定期的に周囲を見回す

実釣中は定期的に周囲をキョロキョロと見回して観察するのもルーティーン。一見挙動不審に思われそうな行動ですが、周りで何が釣れているか、ベイトフィッシュの有無などの情報を得て釣りのヒントにしています。

自然と周囲を観察する癖がルーティーンと化し、今ではこれをしないと落ち着きません。釣れている人が居ればどのような仕掛けや釣り方をしているか目で盗むの釣果アップの秘訣です。

フカセ釣り師の釣行ルーティーン3選 キョロキョロすれば釣果アップ?ナブラが見つかることも(提供:TSURINEWSライター・杉本隼一)

<杉本隼一/TSURINEWSライター>