名峰・富士が世界遺産として登録されて10年。地形や生態系というよりも、人々の文化や生活にかかわる文化遺産とされている点が富士山の存在意義を象徴している。

10周年を記念して、「富士山花火」と「富士モータースポーツフォレスト」のコラボレーションによる「富士山花火 vs スピードウェイ 2024」が3月30日(土)に開催される。

過去のイベントでも実況を担当した古舘伊知郎さんが出演し、富士山×花火×モータースポーツの競演を熱く盛り上げる。

「富士スピードウェイ」で迫力の花火大会

「富士モータースポーツフォレスト」は、国際サーキット「富士スピードウェイ」を中心に宿泊施設や観光施設を集約した複合エリアだ。

ラグジュアリーエクスペリエンスを創出する「富士スピードウェイホテル」、時代を象徴するレーシングカーを展示する「富士モータースポーツミュージアム」、モータースポーツのいまを伝える「ウェルカムセンター」、魅せるガレージをコンセプトとした「ルーキーレーシングガレージ」「シェイドレーシング FUJI ファクトリー」など、モータースポーツ文化を楽しめる多彩な施設から構成される。

過去にも花火イベントを開催してきたが、今年は静岡県庁の後援を得て「富士山世界文化遺産登録10周年記念イベント」に認定された。

見どころは日本最大級となるワイド約1.5kmの広大な敷地から約8,000発、最大1尺玉が打ち上がる花火のスケール感だ。

花火と客席の距離も近く、視界いっぱいに打ち上がることで、都心では体験できない迫力を生み出す。

今回のプログラムのテーマは“星の旅人”。1.5kmのホームストレートをフルに使った花火など、スピードウェイの特色を活かした大小さまざまな花火が音楽やストーリーとともにショーアップされて打ち上がる。

希少なスーパーカー等が出走するパレードランや、車と並走して打ち上がる花火など、花火とモータースポーツの競演ならではのエキサイティングな仕掛けも用意される。

MCを担うのは、卓越した話術でF1中継をはじめとする伝説的な実況を生み出してきた名アナウンサー・古舘伊知郎さん。

2022年に開催された「FUJI MOTORSPORTS FOREST Fireworks by 富士山花火」で初めて異色の「花火実況」に挑戦し、会場を盛り上げた。

演出は伝統芸能や音楽イベントなど、さまざまな分野の大型エンタテイメントを手がける山田淳也さん。

花火打上開始前には富士山の世界文化遺産登録10周年を祝い、静岡県の三保松原での春の一日を題材とした能の演目「羽衣」を上演する。

舞台はパドック内に設置され、直接観覧するにはパドックに位置する席種の観覧チケットが必要となる。