今後の見通し

 気になるのが今後の電気料金の変動見通しだが、第一生命経済研究所経済調査部の首席エコノミスト、永濱利廣氏はいう。

「現在の値上げは、単純に燃料費調整制度で電気料金が自動的に上がっているだけ。背景には、昨年夏から秋にかけて原油高や円安が進んだことに伴う輸入化石燃料の値上がりが遅れて今効いてきていることがある。ただ、昨秋に輸入化石燃料の価格はピークアウトしているため、4月の電気料金は下がるところが出てくる可能性もある。しかし一方で、政府の物価高対策が4月いっぱいで切れるため、5月から電気料金が大幅に値上げされることには注意が必要。輸入化石燃料が最も上がって厳しい昨年前半のタイミングで政府が電力会社の値上げを容認したため、値上げ幅が大きすぎた可能性もある」

(協力=永濱利廣/第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト)

提供元・Business Journal

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