結論:釣り人の不安感が強い
今回は沿岸の建物の灯りが効いている場所でやったので、海面に自然に明暗が形成されていて、釣りやすかった。ゆえにドクリアカラーで通す勇気も後押しされたのだが、本当に真っ暗なポイントで打つとなると、そうはいかない。釣れる釣れないもそうだが、真っ暗環境にドクリアワームで釣るという、真逆のような状態だと、ステルス感が強すぎておそらく釣り人の精神が持たない。ワームのわずかなカラーが見えるか見えないかは、人間の側で、精神的に重要な問題なのだ。

魚にとってドクリアが果たして「見える、見えない論」は、この一回の釣りで私ごときが言い切ることができないものだ。ただ釣りは、特に魚に生エサを与えてやるわけでもないルアーフィッシングはあくまで釣り人主導であり、エゴである。エゴならエゴらしく、自分で使いやすいカラーを用いればいいと思う。
<井上海生/TSURINEWSライター>