横浜F・マリノスは今月23日、DF角田涼太朗がイングランド2部カーディフ・シティへ完全移籍すると公式発表。カーディフからベルギー1部KVコルトレイクへの期限付き移籍も正式決定している。この角田の欧州移籍に関連して、日本人選手獲得に対するベルギー国内クラブのスタンスがネット上で波紋を呼んでいる。
事の発端は、原博実氏(大宮アルディージャのフットボール本部長)の息子であり、スポーツ動画配信サービス『DAZN』等でサッカー実況を担当している原大悟氏の投稿だ。同氏は23日夜にX(旧ツイッター)で「角田涼太朗選手のコルトレイク期限付き移籍が発表されましたね」と切り出すと、「藤井陽也、後藤啓介、明本考浩などこの冬でもベルギーリーグへの加入が続々。これでベルギーリーグの外国籍選手の人数はフランスに次いで2番目に日本が多くなったそうです」と、ベルギー国内での“日本人選手人気”に触れている。
その上で現地メディアの報道をもとに「日本人選手の価値爆上がりの理由」を説明。「選手のクオリティはもちろん、同じチーム日本人選手がいるとフィットが早くなること」と前向きなコメントを残しつつも、「ベルギーで活躍できなくてもJリーグのチームが買い戻してくれる事も多いのでリスクがほとんどないと書いてありました」と、ベルギー国内クラブがJクラブの足元を見ている実情にも言及。それでも「移籍サポートする姿勢は日本らしい良さ。どんどんチャレンジしてほしい!」と、Jリーガーにエールを送った。
この原氏の投稿内容に対して、一部のファン・サポーターは複雑な思いを抱いている模様。「Jリーグはまだ対等になれていない」「Jリーグ、ベルギーからノーリスクハイリターンと思われている…」「Jクラブは足元見られている」といった声が挙がっている。
なおベルギーメディア『Voetbal』が今月12日に伝えたところによると、現在ベルギー1部リーグでは17名の日本人選手(今冬にベルギー移籍の選手は除く)がプレーしており、フランスに次いで2番目に多いという。DF渡辺剛(ヘント)やDF町田浩樹(ユニオンSG)など日本代表選手もいるとはいえ、ベルギー国内でプレーする日本人選手のさらなるレベルアップが求められる。