FC東京所属のU20日本代表FW熊田直紀は、日本代表FW伊東純也の古巣であるベルギー1部KRCヘンクへ期限付き移籍がほぼ確実である模様。23日、ベルギー紙『HBVL』が熊田の状況を伝えている。
熊田は昨季にFC東京のトップチームへ昇格。2023シーズンのJ1リーグで8試合に出場し1ゴールを挙げたほか、昨年3月に行われたAFC U20アジアカップでは5ゴールを奪い大会得点王に。同年5月開催のU20W杯でもグループステージ全3試合に出場。代表OBの内田篤人氏がU20W杯開幕前に「ヨーロッパのスカウトから熊田の名前がかなり上がっていると聞いています」とリポートするなど、当時18歳にして複数クラブから熱視線を浴びていた。
熊田の欧州移籍を期待する声が挙がる中、FC東京は今月13日に海外クラブへの移籍を前提とした交渉を進めていることを発表。複数のベルギーメディアも「彼はヘンクへ期限付き移籍により加入する見込みだ」と伝えていた。
すると『HBVL』は23日になって「熊田は23日午後、ヘンクに到着。現在、メディカルチェックを受けている」とリポート。これによると、同選手は2024年12月31日までの1年レンタルによりヘンクへ加入するほか、契約には買い取り義務条項が盛り込まれたという。
またベルギーメディア『Voetbal』は「熊田は典型的な日本人選手ではない」とした上で、「彼は俊敏性とテクニックに加え、強靭なフィジカルを兼ね備えている。欧州で活躍している日本人選手の典型的なイメージ、つまり小柄で速くてテクニカルな、重心の低いウインガーとは異なる。レアル・マドリードを含むヨーロッパのいくつかのクラブが以前から彼に関心を寄せていた」とリポート。
サッカー選手の分析サイト『フットボール・タレントスカウト』が「熊田のプレースタイルはアルカディウシュ・ミリク(ユベントス)に似ている」と分析しているほか、現地では日本代表FW浅野拓磨(VfLボーフム)と比較する声も挙がっているという。