国際協力NGOジョイセフは、セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利:SRHR)の意識向上プロジェクト「I LADY.」の一環として、自分のからだやセックス、性感染症、妊娠、ジェンダーなどを取り上げ、性と恋愛のライフスキルを身につけるためのノート「SRHR NOTE」の発売しました。

課題が残る性的同意

セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(以下、SRHR)とは、個々が自分の性と生殖に関する健康と権利を守り、享受するための権利のことです。これには、セクシュアル・ヘルス(性に関する健康)、リプロダクティブ・ヘルス(生殖に関する健康)、セクシュアル・ライツ(セクシュアリティを自分で決める権利)が含まれます。

近年、日本ではようやくSRHRの意識が向けられるようになりましたが、性被害のニュースは依然として見聞きするのが現状です。

15〜29歳を対象としたI LADY.の調査によると、9割が性的同意について「絶対に大事だと思う」と回答した一方で、男性の約2人に1人、女性の約3人に1人が「性的同意を得ているつもりだが、本当に得られているか自信がない」と回答しました。

出典:I LADY.「性と恋愛 意識調査2023」

このような現状を受け、国際協力NGOジョイセフは1人1人がSRHRと向き合う機会を提供するために、性と恋愛のライフスキルを身につけるSRHR学習キットとして「SRHR NOTE」を制作しました。

SRHR NOTEとは?

SRHR NOTEは、自分のからだ、パートナーとの関係性、セックス、性感染症、HPV/子宮頸がん、妊娠、ジェンダー、セクシュアリティ、日本でのSRHRに関する現状など、特に10〜20代の若者に必要な8テーマを紹介しています。

全64ページに及ぶノートには、日々の体調や気分を記録するダイアリー、パートナーとセックスへの考えを確認できるノート、妊娠かもと思ったときのアクションなど、実践できる内容が盛り込まれています。

SRHR NOTEを監修したのは、産婦人科医の稲葉可奈子先生と泌尿器科医の小堀善友先生です。専門的な視点から、若者にもわかりやすいようにイラストを加えて解説しています。

SRHR NOTEの販売価格は、税込330円。ジョイセフチャリティーショップにて2月7日(水)から販売される予定です。