設営完了後に気になったところ
煙突のような形でテント左右にベンチレーションがあり、フライシート、本体共にアジャスターで閉じることができるようになっています。
おそらく価格を下げるためにファスナーを採用しなかったものと思われますが、見た目が微妙で開口部が大きいので小さな虫の侵入も気になります。
ミシックツーリングテントAGに限ったことではないのですが、付属のペグが細くて弱いので設営する路面によっては打ち込みずらいこともありそう。
砂利のサイトなどに設営する場合には別途ペグを買い足した方が良さそうです。
一人用の表記はライダーを意識してのものか?
ワークマンのミシックツーリングテントAGのページには、「一人用」という表記があります。
ですが実際にテントの中に入ってみると、大人二人が横になって寝れるぐらいの広さはあります。
シートバッグとヘルメットをテント内に入れて、横になってみるとピッタリといったところ。
車でキャンプに行く場合には、トランクに荷物を入れてしまえばいいですが、バイクの場合にはすべてテント内に収める必要があります。
そのため二人用の広さはありますが、あえて「一人用」という表記にしているものと思われます。
入り口は二重になっていて、内側がメッシュになっています。外側はフルオープンした状態でフックに掛けることが可能です。
フライシートも入り口側は上部で固定しておくことができるので、フルオープンでメッシュだけ残す形にできます。
この状態なら通気性も良いので夏場のキャンプに助かりますが、不満があるとすれば逆サイドのフライシートは開けられないので風が通らない点です。
細かい使い勝手にも配慮
テント内には就寝時にランタンを天井に掛けておくフックや、テントやペグの袋、携帯電話などの小物を入れるためのスペースも用意されています。
エントリー向けに必要にして十分なテント
「もう少しこうだったらいいのになぁ」という点がないわけではありませんが、これからキャンプを始めるというユーザーにとっては魅力的なテントです。
理由は二つ。
一つ目は設営がしやすいというところ。
筆者は今でこそ毎年家族とキャンプに出掛けているので、テントの設営にも慣れていますが、初心者にとってテントの設営は不安なポイントの一つです。
ですがワークマンのテントは設営が簡単で説明書が必要ないぐらいです。
二つ目は価格。
キャンプのの為にあれこれ揃えても、行かなくなってしまっては宝の持ち腐れ。
そのため、はじめからハイエンドな製品をチョイスするのはリスクが高すぎます。その点、ワークマンのテントは9800円とリーズナブルなので、使わなくなっても災害への備えなどど考えれば割り切りることができます。
ミシックツーリングテントAGはオンライン限定なので、現物を確認する機会が少ないのがデメリットですが、品質や使い勝手は「お値段以上」のテントでした。
写真/文章:相京雅行
提供元・Moto Megane
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