クルマの車名を覚えるのに、最初から言葉で教えてくれればそんなものかとすぐ覚えるものの、看板やカタログ、後ろから見たエンブレムを見ても「んーなんと読むのだろう?」というクルマ、結構あると思います。
特に長いコンセプト名の略称だったり、英語以外の車名ではアリガチな話で、今回はそんな初見殺しの難読車名から、三菱の3台を代表して紹介しましょう。
目次
デリカD:5(デリカ ディーファイブ・2007年)
i-MiEV(アイミーブ・2009年)
デリカD:5(デリカ ディーファイブ・2007年)
「でぃー…ご?」と迷ったり、面倒なのでデリカでいいやと思ったり
1982年に初代デリカスターワゴンが登場して以来、昔も今も「デリカ」シリーズの4WDミニバンは「悪路走破性が高くてタフ、スライドドアや広い車内など使い勝手も良好なミニバンSUV」として、ライバル不在の独特な存在です。
そんなデリカの4WDミニバンが、2代続いたデリカスターワゴン、ボンネットがついたデリカスペースギアはともかく、2007年に「デリカD:5」となった時は、「D:5(ディーファイブ)」の意味が説明しないとわからないだけに、なんと読むか迷った人もいたでしょう。
そもそもは商用1BOX貨物車からスタートしたデリカの5代目、さらに1BOXバン、ワゴン、ミニバン、トールワゴンとシリーズ化された「デリカ」の、5段階で一番大きいからD:5と言われても、何か釈然としません。
そもそもD:2(スズキ ソリオOEM)とD:3(日産 NV200バネットOEM)はあっても1と4は欠番ですし。
i-MiEV(アイミーブ・2009年)
語呂はいいが、ミニキャブMiEV含め最初は戸惑うかも
MiEVとはMitsubishi innovative Electric Vehicle(ミツビシ・イノヴェイティブ・エレクトリック・ヴィークル)、つまり革新的電気自動車の略で、元は2005年に発表されたランエボMiEVが初出ですが、こちらはインホイールモーターなのでinnovativeではなくIn-wheel motor。
何となく語呂がよくて使い回したようですが、リヤミッドシップで革新的、しかしそのままでは派生車も作れず発展性に乏しかった軽乗用車、i(アイ)に組み合わせてi-MiEV(アイミーブ」と読ませるのは語呂がいいです。
何より、この記事のように活字にすると短すぎる車名だと「i(アイ)」と書かねば目立ちませんが、i-MiEVならそんな心配はありません。
ただ、MiEVを「ミーブ」と読ませるのは、横文字に慣れた世代ならともかく、高齢者や子供では若干戸惑ったかもしれません。