久保建英 写真:Getty Images

 AFCアジアカップの日本代表MF久保建英(レアル・ソシエダ)は、FWクリスティアーノ・ロナウド擁するサウジアラビア1部アル・ナスルからのオファーを拒否した模様。DF町田浩樹(ユニオンSG)に対するアル・ナスルの関心も取り沙汰される中、スペインメディア『エスタディオ・デポルティーボ』が22日に報じている。

 久保の去就を巡っては、スペインメディア『El Gol Digital』が今月17日に「アル・ナスルが久保の獲得に興味」とリポート。久保とソシエダの契約期間は2027年6月までであり、6000万ユーロ(約97億円)の契約解除条項が設定されているが、同メディアはアル・ナスルによる契約解除金の支払いが可能との見解を示していた。

 しかし『エスタディオ・デポルティーボ』は「アル・ナスルは代理人を通じて久保に説得を試みたが、彼はすでに決断を下している。サウジアラビア移籍の可能性を否定した」と報道。これによると、アル・ナスルの提示した年俸額は数百万ユーロに及んだものの、同選手はあくまでも欧州でのプレーを望んでいるという。

 また同メディアはスペイン紙『アス』の報道内容をもとに、久保が昨年夏にサウジアラビア1部アル・ヒラルからの4年総額1億6000万ユーロ(当時約248億円)という巨額オファーを断っていたことも、あわせて紹介。

 久保の今後について「マンチェスター・ユナイテッドをはじめ、欧州複数クラブのリストに挙がっている。今年夏には、彼を求めるクラブは増えるだろう。レアル・マドリードが50%の移籍金額で買い戻しが可能であることは覚えておく価値がある」と綴っている。

 なお日本人選手に対するサウジアラビア国内クラブの関心については、イタリア人ジャーナリストのルディ・ガレッティ氏が今月17日に「アル・ナスルは外国人枠に空きを作りたいと考えている。その目的は守備の強化を目的としたセンターバックの獲得だ。DFハリー・スーター(レスター・シティ)と町田が新たな獲得候補として浮上している」と、トッテナム・ホットスパー移籍が噂された町田の名前を挙げている。

 また昨年夏には、DF板倉滉(ボルシアMG)もアル・ナスル移籍を拒否したと報じられたほか、MF旗手怜央(セルティック)やMF鎌田大地(ラツィオ)もサウジアラビア国内クラブからの関心に興味を示さなかったという。