日本代表FW上田綺世はAFCアジアカップ参戦のため、フェイエノールトを一時離脱。所属先で結果を残せていないだけに、現地メディアの同選手に対する評価は依然として厳しい。
上田は鹿島アントラーズ、ベルギー1部サークル・ブルッヘで絶対的ストライカーとして活躍。昨年夏にフェイエノールトへ完全移籍したが、今季ここまでオランダ1部リーグでのスタメン出場がゼロ。メキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスの控えに甘んじる中、1ゴールにとどまっている。
1000万ユーロ(当時約15億円)というクラブ史上最高額の移籍金であるだけに、現地では「上田のパフォーマンスは、移籍金額に見合っていない」という批判が噴出。アヤックスやPSVなどでプレーしていたケネス・ペレス氏は先日、オランダのポッドキャスト番組『voetbalpraat』に出演時に「大金を払って控えのストライカーを獲得したけど、(アジアカップ参戦により)1月に1か月間離脱することが事前に分かっているとしたら、上田獲得が非常に賢い選択だったのかどうかは分からない。いずれにせよ、控えのストライカーに1000万ユーロも費やす必要はない」と切り捨てていた。
するとオランダメディア『サッカーニュース』は22日、フェイエノールトの現状を特集する中で「フェイエノールトにはサブとしての資質を備えた選手が不足している」と指摘。控え要員である上田について「彼は加入当初こそ相手に対する脅威を見せていたが、今や日本の嵐は収まった。それにアジアカップ参戦により、チームにいない」と綴るなど、構想外となる可能性に触れている。
なおフェイエノールトは昨年12月3日、PSVアイントホーフェンとの直接対決で敗れて首位の座を明け渡すと、今月14日に行われたリーグ戦再開初戦ではFW小川航基擁するNECナインメン相手に2-2と引き分け。21日のフィテッセ戦こそ2-1で勝利したが、首位PSVから勝ち点10差の2位に。現地では、ヒメネスのバックアッパー獲得を望む声が沸き起こっている。