岩尾憲 写真:Getty Images

 タイ1部ムアントン・ユナイテッドはタイ代表MFエカニット・パンヤを浦和レッズへ期限付き移籍により放出。浦和からMF岩尾憲の獲得を狙っていると報じられていたが、ここに来て岩尾からジュビロ磐田所属MF大森晃太郎にターゲットを切り替えた可能性が浮上。ムアントン所属MFジャルンサック・ウォンコーンの去就にも注目が集まっているという。

 ムアントンは2021年9月に浦和とパートナーシップを締結。昨年5月にエカニット、ウォンコーン、MFウィーラテップ・ポンパーンの3選手を浦和のトレーニングに派遣すると、7月にエカニットが浦和へ期限付き移籍。同選手は日本で結果を残し、1年間の期限付き移籍期間延長を勝ち取っている。

 両クラブのさらなる選手取引が期待される中、今月にはムアントンが岩尾を期限付き移籍により獲得する可能性を複数のタイメディアが報道。バンコク・ユナイテッドへ移籍したポンパーンの後釜という見方があった。

 しかし、タイメディア『think curve』は22日、岩尾がムアントンへ移籍する可能性が低いと主張。記事では「岩尾は浦和と2025年1月まで契約更新した。岩尾の年俸は60万ドル(約8900万円)であり、およそ2100万バーツだ。ムアントンは高額な外国人選手を獲得したとしても、年俸は高くても480万バーツである」と綴られているほか、「浦和がムアントンに選手を派遣しないのであれば、他の選択肢もある。もう一つのパートナーシップ提携先である磐田も、ムアントンをサポートする用意がある」としている。

 さらにタイメディア『Talungbathai』は「ムアントンは岩尾を獲得することができなかった。これにより、ムアントンは大森を期限付き移籍により獲得するかもしれない」と伝えた上で、「ムアントン所属のウォンコーンが2024シーズン途中に磐田へ加わることへのオマージュではないかもしれない」とリポート。

 ウォンコーンの去就を巡っては、過去に鹿島アントラーズ、V・ファーレン長崎、モンテディオ山形などJリーグ複数クラブからの関心が報じられたほか、タイメディア『Buaksib』は今月14日に「ウォンコーンの期限付き移籍にむけて、JリーグクラブがAFCアジアカップ終了後にムアントンとの交渉を開始する予定だ」と伝えている。