日本代表FW伊東純也(スタッド・ランス)は、AFCアジアカップ・グループステージ2試合つづけて右サイドでスタメン出場も、MF堂安律(SCフライブルク)の途中出場後に左サイドでプレー。ゴールに関与できなかったが、それでも海外では伊東のインドネシア戦スタメン出場を推奨する声が沸き起こっている。
伊東はベトナム戦で前半から守備ブロックを敷く相手を前に、右サイドからドリブルを仕掛けられず。63分にFW中村敬斗(スタッド・ランス)に代わって堂安が投入されたことにより左サイドへ回ったが、持ち前のドリブル突破は最後まで影を潜めた。
またイラク戦では、セカンドトップやトップ下を本職とするMF南野拓実(ASモナコ)が左サイドでスタメン出場。南野が中央寄りのポジションをとり、攻撃時に使えるスペースが限定されたこともあり、伊東は本来のパフォーマンスを発揮できず。後半から左サイドに移ったものの、ゴールに絡むことはできなかった。
伊東の左サイド起用は、ファン・サポーターの間で議論の対象に。日本代表OBの田中マルクス闘莉王氏も「右(サイド)ではそこそこやってくれると思うが、左(サイド)に行くと全く何もできない」と切り捨てたほか、途中出場の堂安に対しても「(堂安のプレーは)やっぱりワンパターン。(ポジションを)右にとって、中に切り裂いていくという。それだけ」と厳しい言葉を並べていた。
そんな中、インドメディア『Khel Now』は22日、日本対インドネシアに関する特集記事を掲載。森保一監督がスタメン起用すべき選手に伊東の名前を挙げると、同選手のスタメン起用を推奨する根拠として、イラク戦でのスタッツを持ち出している。
「伊東はイラク戦の敗北から立ち直った数少ないアタッカーのひとりだ。このウインガーは5本のクロスを供給し、88%というパス成功率で試合を終えた。森保ジャパンは格下のインドネシア相手にポゼッションで優位に立つと考えられるが、伊東のチャンスメイクやゴールが期待されている」
MF三笘薫(ブライトン)のコンディション不良により、選手層が手薄となっている日本の左サイド。中村のインドネシア戦スタメン出場を望む声が多い中、伊東の起用法にも注目が集まる。