男性のコンプレックスとしてよく挙げられるヒゲ。
毎日成長するヒゲに対処するために、毛抜きを使っている方もいるのではないでしょうか?
毛抜きでヒゲをぬくことは、肌にとってはかなり危険な行為です。
今回は毛抜きで髭を抜くことに5つの危険性と、髭にまつわる疑問を解説していきます。
目次
毛抜きを使ってヒゲを抜くことの5つの危険性
ヒゲを毛抜きで抜いた方がいいは嘘!メリットは「髭が一時的になくなる」だけ!
毛抜きを使ってヒゲを抜くことの5つの危険性

1、肌が傷つき血が出る
男性のヒゲは体毛の中でも特に太く、毛根がしっかりしています。
ヒゲを毛抜きで抜くと毛細血管やそのまわりの神経を傷つけてしまい出血が生じます。
また、毛抜きによるヒゲの処理は肌の表面にも悪影響を与えます。
ヒゲをぬくときにヒゲと一緒に肌の角質層が剥がれてしまうため、肌のバリアとなっていた保湿機能が失われ、肌が乾燥しやすくなるのです。
2、毛穴が開き、皮脂や角質が溜まりやすくなる
毛根から無理に毛抜きを使ってヒゲを引き抜くため、毛穴は余計に広がり皮脂や角質がたまりやすくなります。
その結果、過剰な皮脂が生じたり毛穴が詰まるといった悪影響が及びます。
古い角質がたまっていくとニキビができやすくなりますし、毛穴が黒ずんで清潔感の欠けた印象となってしまうでしょう。
3、肌が炎症しニキビのような毛嚢炎(毛包炎)ができる
開いた毛穴に、細菌が侵入し肌が炎症を起こしてしまうという危険性があるのです。
加えてニキビによく似た毛包炎ができてしまうことも!
ヒゲを毛抜きで抜いて毛包炎になると本末転倒なので、毛抜きによるヒゲ処理は危険です。
4、毛が埋まったまま成長する埋没毛(埋もれ毛)ができる
埋没毛とはヒゲが皮膚の表面に出ることなく、皮膚の内側で成長してしまう状態です。
これは毛抜きにより肌にダメージが与えられ、そのダメージを回復させるために皮膚の表面にかさぶたのような膜が形成されることによって生じます。
膜が角質化されると毛穴の上に覆いかぶさり、新しい毛が外に出れなくなってしまい皮膚の中が髭により黒く見えて見た目が悪くなることも。
5、色素沈着がおこる
毛抜きで髭をぬいていると肌にダメージが生じて、メラニン色素が過剰分泌されます。
色素沈着とはこのメラニン色素が何らかの理由で肌に蓄積されて黒ずんでしまう状態のことです。
色素沈着させないためには、肌へのダメージをできる限り減らすことが大切です。
ヒゲを毛抜きで抜いた方がいいは嘘!メリットは「髭が一時的になくなる」だけ!

勘違いされがちな毛抜きで髭を抜くメリットを徹底検証!
ヒゲは抜いても薄くなったり、生えてこなくなるの?
顔ヒゲは剃るよりも抜いたほうが薄くなったり、生えてこなくなることはありません!
たしかに、髭の濃い人や青髭の方は髭剃り後にすぐに髭が生えてきてジョリジョリするという感覚が嫌いという方にとって毛抜きで抜いたほうが生えてこなくなると勘違いしやすいかもしれません。
また、青髭も抜いてしまえば一時的にヒゲがなくなるわけですから、ヒゲが薄くなると勘違いしてしまうことも納得できます。
しかし、実際には髭剃りも毛抜きで髭処理をすることも毛を薄くしたり生えてこなくしたりする効果は一切ありません。
ヒゲを毛抜きで抜くとむしろ濃くなることも ヒゲを毛抜きで抜くと薄くなるどころかむしろ濃くなることもあります。
マウスで肌に刺激を与える方法の毛の処理を繰り返したところ、マウスの毛が5~10%太くなったというデータもあります。
ヒゲをはじめとする体毛は体や皮膚を守るために存在しています。
なので、一度抜かれてしまうと次からはもっと強くなって皮膚を守ろうとするのです。
髭を抜いた時についてくる透明で硬い部分は毛根じゃないの?
ヒゲを毛抜きで抜くと透明で固い部分が毛の先についていることがあります。
それが毛根であると勘違いして、毛根ごと抜けたからもうその部分からはヒゲが生えてこないと認識してしまう方もいるのではないでしょうか。
しかし、ヒゲをぬいたときについてくる透明で固い部分は毛根ではなく毛包です。
毛包とは毛穴のなかで毛根を包んで守っているものです。
毛根は毛穴の中に残ったままなので、毛はまた生えてきます。
オロナインを塗ったから毛抜きで髭を抜いても大丈夫?
保湿をしっかりしたり、オロナインを塗ったりしておけば毛抜きでヒゲをぬいても何の害もない、という勘違いをしている方もおられます。
たしかに、オロナインは皮膚トラブルに万能な皮膚疾患・外傷治療薬です。しかし、なぜオロナインを塗るという対処が毛抜きに必要なのかという根本的な部分を考えてみましょう。
オロナインによる治療が必要なほど毛穴や皮膚が傷ついているということです。オロナインにはクロルヘキシジングルコン酸という殺菌効果に優れた成分が配合されているため、ニキビや毛包炎の予防として使う方もおられるかもしれませんが、できればオロナインが必要内容に肌に優しい毛の処理方法を探した方がよいでしょう。