日本代表DF菅原由勢(AZ)は、今月19日開催のAFCアジアカップ・グループステージ第2節イラク戦でスタメン出場も、ベトナム戦につづき守備面で不安定なパフォーマンスを露呈。24日のインドネシア戦を前にスタメン剥奪を望む声も挙がる中、リバプールの他にウェストハム・ユナイテッドも移籍先候補に浮上しているという。
英メディア『フットボール・トランスファー』が22日に伝えたところによると、ウェストハムのテクニカルディレクターを務めるティム・シュタイテン氏が、菅原のパフォーマンスを確認するため、ベトナム戦を現地視察したとのこと。
ウェストハムはDFヴラディミール・ツォウファルや2023/24シーズン終了後に契約満了を迎えるDFベン・ジョンソンに退団の可能性があり、現時点ではDFアーロン・ワン=ビサカ(マンチェスター・ユナイテッド)を後釜の最上位候補に挙げているという。
しかしファイナンシャル・フェア・プレー(FPF)抵触の可能性を考慮して、菅原や韓国代表DFソル・ヨンウ(蔚山HD)もリストアップ。記事では「ウェストハムはアジア市場が今後の選手獲得において重要な地域とみなしており、ソル・ヨンウや菅原のような選手を今年1月にリーズナブルな価格で獲得できると信じている」と綴られているほか、菅原の移籍金を750万ユーロ(約12億1000万円)と見積もっている。
ウェストハムは過去にFAカップで3度優勝したほか、2022/23シーズンにはUEFAヨーロッパカンファレンスリーグを制覇。今季はここまで21試合を終えて10勝5分6敗と、来季UEFAチャンピオンズリーグ出場圏の4位アストン・ヴィラから勝ち点8差の6位につけている。
ただ菅原本人は今月14日放送の『ABEMAスポーツタイム』で名古屋OBの安田理大氏と対談した際に「UEFAチャンピオンズリーグ(CL)で優勝したい。日本人が成し遂げられるかというと無いと思うので、それを成し遂げたい。CL優勝が可能なクラブに行きたいと思っています。CL優勝イコールビッグクラブになると思いますし、そういうチャレンジはしたい。そこに行くことしか考えていないですね」とビッグクラブ移籍熱望を公言。ウェストハムが過去にCLの舞台で結果を残せていないことを踏まえると、同クラブは菅原の選択肢に含まれない可能性が考えられる。
なお菅原は2019年6月に名古屋グランパスからAZへ移籍。海外挑戦1年目から出場機会を確保すると、昨季はオランダ1部リーグ26試合の先発出場で3ゴール8アシスト。今季もアジアカップ開幕前までリーグ戦全試合スタメン出場で4アシストと結果を残しているが、アジアカップでは2試合続けて先発出場も低調なパフォーマンスに終始している。