エリソン 写真:Getty Images

 川崎フロンターレは今月8日、2023シーズンにブラジル1部サンパウロでプレーしていたFWエリソンの獲得を公式発表。プレースタイルがブラジル代表FWフッキに似ていると話題を呼ぶ中、日本代表OBの李忠成氏がエリソンにまつわるエピソードを語っている。

 現在24歳のエリソンは、身長180cmで左利きのストライカー。ブラジル国内クラブやポルトガル1部エストリルをへて、2023年2月にボタフォゴからサンパウロへ1年レンタルも、加入2試合目にして足首を負傷。7月中旬に復帰したが、8月にもハムストリングの負傷により戦線離脱。10月に再び復帰したものの、その後は12月7日のブラジル1部リーグ最終戦までほぼ全試合で途中出場。レギュラー定着には至らなかった。

 昨年7月にもJリーグクラブからのオファーが報じられたエリソンだが、およそ半年後に川崎への完全移籍が正式決定。背番号が「9」に決まったほか、ブラジルの移籍市場に精通するホルヘ・ニコラ記者によると、川崎は同選手の獲得により移籍金350万ドル(約5億円)を支払うという。

 かつて川崎、東京ヴェルディ、コンサドーレ札幌(現北海道コンサドーレ札幌)でプレーしていたフッキを彷彿とさせるフィジカルを兼ね備えているだけに、李氏も同選手の能力を高く評価している模様。

 今月19日放送のテレビ東京系『サタデーナイトJ』出演時に「僕が19年間ともにした代理人の方が、前々から『とんでもない選手がブラジルにいるぞ』『もしかしたら日本に移籍できるかもしれないぞ』という話を聞いていた」と、川崎移籍以前からエリソンに注目していたことを告白。

 「映像を見たんですけど、まさにフッキです。フッキと思って見てほしいですね。彼のドリブルは止められないです。どんなプレーをJリーグでするのか、僕も楽しみ」と期待を寄せると、来日1年目からJ1得点王を狙えるとの見方を示した。