AFCアジアカップの日本代表FW伊東純也は、所属先のスタッド・ランスで主力選手として活躍。現地メディアがランス移籍に対する疑問の声を振り返るとともに、同選手の成長ぶりを称えている。
伊東はヴァンフォーレ甲府や柏レイソルを経て、2019年2月にヘンクへ移籍。2020/21シーズンから2年続けてベルギー1部リーグで2桁アシストをマークするなど、圧倒的な結果を残して2022年7月にヘンクからランスへ完全移籍。ランスでも加入1年目から攻撃陣の中心選手として機能すると、今季もアジアカップ開幕前までフランス1部リーグ全試合でスタメン出場。2ゴール4アシストをマークしている。
フランスメディア『ゲットフットボールニュース』は今月16日に「遅咲きの伊東純也がスタッド・ランスで印象を残し続けている」という見出しのもと、日本代表ウインガーのリーグアン挑戦の背景やパフォーマンスを分析。
「振り返ると、伊東が2022年夏にヘンクからランスへ移籍したことに対して疑問符が付いていたのは、奇妙なことだ」と切り出すと、ランス加入当初の伊東に疑問の目が向けられた背景について、以下のように綴っている。
「彼は3年半に及ぶベルギーでのプレーを経て、間違いなくベルギー1部リーグで最高の選手のひとりに成長していた。だが慣れないリーグに足を踏み入れる選手には、常に疑問がつきまとう」
「リーグアンへ移籍した時、彼がすでに29歳だったという事実が、こうした疑問をさらに増幅させた。才能があるならば、なぜもっと早い時期に移籍しなかったのかという思いもあった。だが、こうした疑念は杞憂に終わった。彼は昨季、ランスで並外れた活躍を見せ、新しい環境にもすんなりと適応した」
くわえて『ゲットフットボールニュース』は、データサイト『FBRef』公表のスタッツをもとに「今季も伊東のプレーに変化はなく、ある点では印象的だった昨季よりも向上している。ドリブルで相手を抜く確率は、昨季の44%から52.3%へと改善されている。またシーズン中盤に差し掛かった時点で、彼は4アシストをマーク。昨季のアシスト数にほぼ並んでいる」とリポート。伊東がランス移籍後も成長を遂げていると主張した。