日本代表DF菅原由勢(AZ)は、今月19日開催のAFCアジアカップ・グループステージ第2節イラク戦でスタメン出場も、低調なパフォーマンスに終始。本人がステップアップ移籍を公言する中、MF遠藤航擁するリバプールが移籍先候補に挙がっている。
ベトナムメディア『TIN THETHAO』は20日に「リバプールは守備改善を目的に、5選手をターゲットにしている」という見出しのもと、リバプール移籍の可能性がある選手に菅原、DFマタイス・デ・リフト(バイエルン・ミュンヘン)、DFウスマン・ディオマンデ(スポルティングCP)、DFジャン=クレール・トディボ(ニース)、DFルシャレル・ヘールトロイダ(フェイエノールト)を挙げている。
そして菅原について「トレント・アレクサンダー=アーノルドが中盤でのプレーを続けていることは、右サイドバックが今年夏の補強ポイントであることを意味する。アーノルドの代役を見つけることは不可能だが、菅原は検討に値する選択肢となるかもしれない」と綴ると、今季ここまでの成績を紹介した上で「菅原は欧州5大リーグ以外で、最も効果的なサイドバックとしての地位を確立している」と賛辞を送った。
菅原は2019年6月に名古屋グランパスからAZへ移籍すると、海外挑戦1年目から出場機会を確保。昨季オランダ1部リーグ26試合の先発出場で3ゴール8アシストと結果を残すと、今季もアジアカップ開幕前までリーグ戦全試合スタメン出場で4アシストと結果を残している。
ただ一方で、昨年末の日本代表合流以降、パフォーマンスの低下が顕著に。14日に行われたベトナム戦で守備時に自陣右サイドで数的不利に陥り、何度もドリブル突破を許すと、イラク戦でもMFアリ・ジャースィムとのマッチアップで何度も後手に。前半開始早々の失点シーンは、日本の右サイドが起点となっていた。
なお菅原本人は今月14日放送の『ABEMAスポーツタイム』で名古屋OBの安田理大氏と対談した際に「UEFAチャンピオンズリーグ(CL)で優勝したい。日本人が成し遂げられるかというと無いと思うので、それを成し遂げたい。CL優勝が可能なクラブに行きたいと思っています。CL優勝イコールビッグクラブになると思いますし、そういうチャレンジはしたい。そこに行くことしか考えていないですね」と語っていた。