元U21セルビア代表FWアレクサンダル・チャヴリッチは、スロバキア1部SKスロヴァン・ブラチスラヴァから鹿島アントラーズへ完全移籍することが確実である模様。移籍の背景や移籍金額が現地で報じられている。
チャヴリッチの去就を巡っては、スロバキアメディア『sportnet』が今月中旬にブラチスラヴァのCEO(最高経営責任者)を務めるイワン・クモトリク氏の話として「日本、中国、そして周辺諸国のクラブがチャヴリッチの獲得を望んでいる。これらのオファーは選手にとってもクラブにとっても興味深い」としつつも、契約延長オファー提示も明かしていた。
そんな中、スロバキアメディア『sportweb』は18日、明治安田J1リーグ所属クラブへの移籍が確実だと報道。すると『Mozzart Sport』は20日になって「チャヴリッチの鹿島移籍が完了。移籍金は200万ユーロ(約3億2000万円)だ」とリポート。これによると、鹿島移籍に至った背景に、ランコ・ポポヴィッチ新監督が同選手の獲得を強く望んでいたことがあるという。
また『meridian sport』によると、チャヴリッチは2022年夏にセルビア1部レッドスター・ベオグラード(ツルヴェナ・ズヴェズダ)からの関心が報じられたものの残留。昨年夏にはロシア1部ルビン・カザンへの移籍を拒否していたとのことだ。
現在29歳のチャヴリッチは、身長186cmで右利きのアタッカー。ベルギー1部KRCヘンクやデンマーク1部オーフスGFなどを経て、2016年9月にヘンクからブラチスラヴァへ移籍。ブラチスラヴァでは公式戦265試合出場で75ゴールをマークするなど、2022/23シーズンまでのスロバキア1部リーグ5連覇に貢献。今季もここまでリーグ戦18試合中13試合のスタメン出場で9ゴール6アシストをマーク。UEFAヨーロッパカンファレンスリーグでもグループステージ全6試合出場で4ゴール2アシストと結果を残していた。