ブラジル人DFカカは、徳島ヴォルティスからブラジル1部アトレチコ・パラナエンセへ期限付き移籍中。母国復帰後は出場機会を取り戻しているが、ここに来てアトレチコ退団の可能性が現地で報じられている。
カカは2021年2月にクルゼイロから徳島へ完全移籍。来日1年目からセンターバックの主力選手として活躍すると、2023シーズンもJ2リーグ開幕戦から第11節ザスパクサツ群馬戦まではほぼ全試合でスタメン出場。しかし5月以降は全試合でメンバー外と序列を下げると、7月にアトレチコへの期限付き移籍が正式決定した。
ブラジルメディア『グローボ』は移籍内容について「買い取りオプションの設定額は350万ドル(約4億9000万円)であり、レンタル期間は2024年12月までの1年半」と伝えていた。
アトレチコ加入後、2023シーズンの公式戦で20試合に出場、ブラジル1部リーグ戦でほぼ全試合スタメン出場と、出番を取り戻したカカ。しかしアトレチコの専門サイト『Tretis』によると、アトレチコのクラブ幹部交代により、カカの残留は保証されていないとのこと。
同メディアは「期限付き移籍期間は今年6月までであり、公式戦30試合以上の出場で350万ドル(約5億2000万円)の買い取り義務が発生」と契約内容を伝えたほか、カカに近い関係者の話として「アトレチコ退団となった場合でも、彼はブラジル国内でのプレーを望んでいる。徳島に復帰するつもりはない」と綴っている。
なお『Tretis』は、徳島とカカの契約内容について「契約期間は2025年1月までであり、総額200万ドル(獲得当時約2億3000万円)」と伝えている。2024シーズンに徳島でプレーする可能性が低いとみられるだけに、徳島がブラジル国内クラブへの完全放出により、同選手の移籍金等を回収することができるか注目が集まる。