住宅ローン審査が通ってから工事を始めるというのが常識

――では、住宅ローンの審査が通る前にメーカーが着工してしまうという事態はあり得るのでしょうか。

「話の真偽についてはよくわかりませんが、大手建設会社やハウスメーカーが一般的な住宅購入者と請負契約を締結するときには、『住宅ローン特約』というローンが通らない場合は白紙解約できる旨の特約をつけるのが一般的です。建設会社も、当然ながら顧客のローン審査が通らない場合に代金が支払われないというトラブルを避けたいので、しっかり審査が通って融資が決まってから工事を始めるというのが業界的には常識です。詳しいことはわかりませんが、SNSの投稿が事実であれば、形式的には弁護士を入れて話し合いをしないと解決できないことかもしれません」

 起こってしまった出来事のインパクトが大きかったことはもちろんだが、SNSでここまで話題となった背景には、住宅ローンに関心を持つ人が多いというのも大きな要素だろう。大金を借りて長期にわたり返済する住宅ローンは、人生の方向性がある程度定まるという側面を持つ。考えすぎるということはないので、借り入れの際はじっくり検討していただきたい。

(文=渡辺雅史/ライター、協力=長谷川高/長谷川不動産経済社代表)

提供元・Business Journal

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