大型クロムツのポイントへ
8時を回り、船長から「これから大型クロムツのいるポイントへ向かいます。サバを釣った人は切り身にしてください」。船上で船長自らサバを3枚おろしにして、短冊(長さ10cmほど)に捌く手本をみせてくれる。船べりの随所にまな板が用意されているので、サバをゲットした人は短冊に切って準備を進める。
9時前、城ヶ島沖水深100mのポイントに到着。「クロムツ狙いはハリスを3.5~4号に替えるといい」と田上さん。また船長から「クロムツは歯が鋭いので、アタったら即アワセで、巻き上げは決っして緩めないように」とのアドバイスも。エサはサバの短冊の腹の部分にハリ先を入れチョン掛けに。前週このポイントでは4.1kgのマダイも上がっているので、マダイ狙いなら、サバの切り身を2cm角に付けるといいとのこと。
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左舷胴の間には、船長の息子の高木洋太郎さん(18歳)が船長の手伝いをしながら竿を出している。学校が休みのときは最近よく乗っている。その洋太郎さんの竿が満月に曲がっている。船長のアシストを受けながら常連の差し出すタモに滑り込んだのは立派な3.4kgのマダイで満面の笑み。同宿のオリジナル仕掛けで手中に収めた。その後大型クロムツは残念ながら顔は出さなかった。
かわいいクロムツ&1.2kgマダイ登場
10時に城ヶ島沖97~96mのポイントへ移動。高い根があり小型だがムツが狙える。マダイも狙えるので、各位思い思いの釣り方で攻める。
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右舷ミヨシから4番に入る館岡臣さん(緑区)にかわいいクロムツがヒット。普段は遠征釣りなどに左隣の中村信広さん(同区)と出かけていて、この日は良型アジの引きを堪能しにきたとのこと。柏村さんには、正月の祝膳に最適な1.2kgのマダイが上がる。
11時に、泳がせのポイントの水深57mに移動。小アジが掛かれば落とし込みも可能なポイントを攻めたが不発。
良型アジの入れ食いで沖上がり
秋谷沖へ移動し水深110~115mのポイントをこまめに探ったが、潮は速くオマツリが連発するため朝方攻めた三戸浜沖に戻る。すると上げ潮が効き始めたのか入れ食いモードに突入。良型アジが乱舞する。左舷大ドモの板橋区から通う古河玲遠(れおん)さんも良型アジを連釣。さらに、ゲストのウッカリカサゴなども登場。ここで各自クーラーを賑やかにして14時に沖上がりとなった。
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船中の釣果は14~38cmアジ2~22尾に1.2~3.4kgマダイ0~1尾、クロムツは小型だけでほかカサゴ、大サバ多数にムロアジなど。
また、同宿から翌日の25日の模様が届き、アジは今ひとつだったが、特大クロムツ60cmが浮上したほか、メダイも交じった。釣り初心者からベテランまで、初釣りに出かけてみてはいかが?