SAPIXを中心に進んだ入塾時期の早期化
中学受験が過熱する中、最難関校を目指す世帯に見られるのは入塾時期の早期化だ。以前は中学受験に必要な学習カリキュラムは、3年間あれば十分と考えられていた。最難関校を目指す場合でも小学4年生に進級する直前、小学3年生の2月に入塾するのが一般的だった。ところが、最難関校や難関校の合格実績を上げているSAPIXなどの大手塾では、小学1年生から入塾するケースも多くなっている。北氏によると、早い時期に入塾しなければ、後からでは入れないこともあるという。
「首都圏の大手塾では、1学年の人数は日能研で1万人を超えるくらいなのに対し、SAPIXが6000人から7000人くらいです。SAPIXに入ること自体が狭き門になっています。そのため、優秀な児童が1年生から集まるようになり、2年生からでは入れない教室もあると聞きます」