前田大然 写真:Getty Images

 セルティック所属の日本代表FW前田大然は、AFCアジアカップ参戦のためチームを一時離脱。セルティックがストライカーを獲得する可能性が報じられる中、現地では前田がセンターフォワードとしてFW古橋亨梧に劣るとの見方が広まっている。

 前田は昨季、アンジェ・ポステコグルー前監督のもと古橋らとともに主力選手として活躍すると、昨年7月にセルティックと契約延長。今季さらなる成長が期待されていたが、昨年11月に行われたUEFAチャンピオンズリーグのアトレティコ・マドリード戦で膝を負傷。先月中旬に復帰したが、アジアカップの日本代表招集によりスコットランド1部リーグ数試合の欠場が確実となっている。

 一方セルティックは今月の移籍ウィンドウで、古橋と競争可能なストライカーの獲得を目指している模様。デンマーク1部ブレンビーIF所属で、U22日本代表MF鈴木唯人とチームメイトのU21デンマーク代表FWマティアス・クヴィストゴーデンに対する関心が報じられている。

 代表戦では前線1トップのポジションで起用されることが多い前田だが、セルティックOBのマーク・ウィルソン氏はセンターフォワードとしての能力を評価していない模様。英ラジオ局『Clyde 1』の番組に出演した際、以下のようなコメントを残している。

 「確かに前田は相手ディフェンダーにプレッシャーかけるだけの脚力を兼ね備えている。しかしセルティックのセンターフォワードに必要な繊細さを欠いている。プレッシャーをかけ続けるという点で、サイドで素晴らしい仕事をしていると思う」

 「だが、アタッキングサードでクロスのポジションに入る場面、相手ディフェンダーと1対1の局面では冷静さを欠くことが多いと思う。古橋のバックアップにはならないし、セルティックで本当に素晴らしいセンターフォワードになるためには冷静さが必要なんだ」

 カタールW杯でも代表メンバー入りするなど、森保一監督からは古橋よりも高い評価を受けている前田。しかしイギリス国内では、依然として決定機におけるプレーが問題視されているようだ。