かつて横浜F・マリノスや北海道コンサドーレ札幌などでプレーしていたFWウーゴ・ヴィエイラが、古巣クラブであるポルトガル1部ジル・ヴィセンテの会長選挙に立候補した模様。同クラブではMF藤本寛也が攻撃陣の主力選手として活躍している。
ジル・ヴィセンテは藤本の活躍もあり、2021/22シーズンのポルトガル1部リーグで5位と過去最高成績タイ記録をマーク。クラブ史上初となる欧州カップ戦出場権を獲得したものの、2022/23シーズンは13位で終了。今季もここまで17試合を終えて4勝4分9敗。2部自動降格圏の17位ヴィゼラから勝ち点3差の15位に沈んでいる。
ポルトガル1部残留争いを強いられる中、クラブは来月1日に会長選挙を実施。ポルトガル紙『ア・ボーラ』によると、選挙はウーゴと現会長の弟による一騎打ちになるとのこと。ウーゴ本人は同紙のインタビューに応じた際、チーム編成について「正直まだ考えていない」と前置きしつつも、「ヴィトール・カンペロス監督のことを気に入っているが、物事はうまくいっていない。ウインガーが足りない」と補強ポイントに言及。くわえて下部組織所属の有望株をより活用すべきだと主張したという。
ウーゴは2009年夏から3シーズンにわたりジル・ヴィセンテに在籍。2012年夏にベンフィカへ移籍した後も、レンタル移籍により2度ジル・ヴィセンテに復帰していた。また2017年から2シーズンにわたり横浜FMでプレーした後、トルコ1部スィヴァススポルを経て、2020年に3度目となるジル・ヴィセンテ復帰した。
しかし2019/20シーズン終了後に構想外となり、2020年10月に札幌へ加入。札幌でもJ1リーグ3試合の出場にとどまり、わずか2か月で退団すると、ルーマニア1部ウニヴェルシタテア・クラヨーヴァ、マルタ1部ヒバーニアンズFCと渡り歩き、昨年7月からポルトガルのサンタ・マリアでプレーしている。
2022年夏に東京VからMF新井瑞希を獲得するなど、日本人選手との繋がりも深いジル・ヴィセンテ。日本でのプレー経験があるウーゴの会長就任となれば、さらなる日本人選手の獲得に動く可能性も考えられる。