オランダ1部NECナイメヘン所属の元U23日本代表DFファン・ウェルメスケルケン・際が、今月17日に行われた国内カップ戦で1ゴール。日本代表DF山根視来とDF登里享平の穴を埋める存在として、川崎フロンターレ移籍の可能性が報じられているだけに、試合後の振る舞いがネット上で話題を呼んでいる。
ヴァンフォーレ甲府の下部組織出身であるウェルメスケルケンは、オランダと日本の二重国籍を有するサイドバック。高校卒業と同時に欧州へ渡り、オランダのドルトレヒトでプロキャリアをスタート。PECズヴォレやSCカンブール・レーワルデンでプレーした後、2023年5月末にカンブールを契約満了により退団。しばらく無所属状態だったが、同年10月末に入団テストを経てナイメヘンへ加入。FW小川航基やMF佐野航大とチームメイトになった。
ナイメヘン加入後は公式戦4試合に出場していたウェルメスケルケン。両サイドバックや左ウイングなど複数ポジションを任せられる中、17日のオランダ国内カップ戦ラウンド16のゴーアヘッド・イーグルス戦では右サイドバックでスタメン出場。1-0で迎えた72分にボレーシュートからゴールネットを揺らすと、本人は驚きのあまりゴール直後に両手で頭を抱えた。
ナイメヘンは2-1で勝利した後、チームメイトやクラブスタッフと抱擁を交わしたり、花束を受け取るウェルメスケルケンの様子を公式X(旧ツイッター)アカウントに投稿。敬礼している顔文字を添えた上で、「際に感謝する」と一言メッセージを添えている。
オランダの移籍情報を専門に扱う『TransfersNieuwsNL』が今月9日に「ウェルメスケルケンはNECを去る可能性が高い。彼は川崎移籍間近だ。移籍金ゼロでの契約である」と報じていただけに、この投稿には日本のSNSユーザーから「ナイメヘンでのラストマッチかな」「お別れの雰囲気がある」「『今までありがとう』と言っているから移籍かな」といった声が。「川崎に来そう!」「あのゴラッソ叩き込んで、フロンターレ来てくれたら最高」と、川崎移籍を期待するファン・サポーターもいる。
なお川崎のサイドバック陣では、山根が元日本代表DF吉田麻也擁するMLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)ロサンゼルス・ギャラクシーへ完全移籍したほか、在籍15年の登里がセレッソ大阪へ完全移籍。ヴァンフォーレ甲府から日本代表DF三浦颯太を獲得しているが、両サイドバックでプレー可能なウェルメスケルケンの加入となれば、一気に登里や山根の穴が埋まるかもしれない。