釣り人の中には釣りに行くためだったり、見栄のためだったりでちょっとしたウソをついてしまう人も……。今回は筆者が過去についた釣りにまつわるウソを2つ紹介します。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・杉浦剛)

【ソルトルアーアングラが釣りのためについたウソ】デカウナギをシーバスと偽る?

釣果偽装の疑い

10年以上前の話です。春先のシーバスに的を絞った釣行計画を立てておりました。ベイトの確認もして、次の大潮に合わせ有給休暇を取り準備は万全でした。

釣行当日の夜、河口域のポイントに着き、遠近にあるカケアガリ付近で食わせるつもりでしたが、何のコンタクトもありません。少しレンジを下げてボトムすれすれを引いてくると何かがヒット!寄せてきますがほぼ無抵抗です。

しかし重量感と生命感はあるので何だろうと思いながら岸に引きずりあげてライトで照らしてみると何とニホンウナギ。しかもスレ掛かり。目測で70~80cmほど。キープして再開するも、結局朝になってもシーバスは釣れませんでした。

翌日、職場の釣り仲間達にどうだったか聞かれ、大体70~80cm位のが一匹だけだったよ?ととぼけ、魚種は頑なに言いませんでした。

【ソルトルアーアングラが釣りのためについたウソ】デカウナギをシーバスと偽る?ルアーシーバスでまさかのウナギ(提供:TSURINEWSライター・杉浦剛)

同行者に期待を持たせた疑い

これも10年以上前の話です。同じ職場の釣り仲間と海サクラマスを狙いに行った時の事。

薄明るくなってきた朝まづめ。少し間隔を開けて二人でメタルジグやミノー等、投げ続けました。水平線から太陽が昇り、偏光グラスをしないと眩しい時間帯になってきても、どちらにも何もヒットせず。横を見ると釣り仲間が地べたに座り込んで休憩していました。

それを見て自分は飽きてきたのだろうと思い、ルアーを飛距離の出るメタルジグに変え、ギリギリ届く海藻帯までフルキャストをし、わざと海藻を引っ掛けました。そして思いっ切りロッドを立ててしならせました。横を見ると仲間が慌ててこちらに向かって来ました。あたかも魚とファイトしてるかのように演じ、遠目でヒットしたよ!と叫ぶと、仲間はすっかりやる気を取り戻しキャストを再開。

そして昆布をキャッチした自分は仲間の元へ歩み寄り、デカいっしょ?と昆布をプラプラさせて見せると、仲間は騙されたー!と笑っていました。この日は二人共ボウズでした。

<杉浦剛/TSURINEWSライター>